中学英語の先取り学習。

私が高校受験指導(中学英語)に携わっていて感じたのは、英語の成績が5段階で5の子はいくらでも先取りしていいがそれ以下の子はあまりしない方がいいということだ。

一目安として、4以下の生徒たちは学校のテスト前に対策演習・対策問題をやらないと学校のテストに苦戦する(5の生徒はそんなことをしなくても学校のテスト程度なら勝手にちょっと復習して勝手に取れる)。

いくら塾で先取り学習をしていても、肝心の現在の学校の範囲が分かっていないようではお話にならない。

【追伸】
単純に先取りすればいいってもんじゃないということは前職で散々学ばされた。

むしろ「これ以上先取りは止めよう」「ここでもう一度復習を挟もう」と

学校の進度を毎週確認しながら恐る恐る進めなければいけなかったほどだ。

塾に通ってもらう以上、まずは学校のテストで点数を取ってもらわないといけない。

「塾ではその範囲はとっくに終わらせたので復習しませんでした」

といって肝心の定期テストでコケていてはお話にならない。

何のために塾に通っているのかという話になってしまう。

完全に最後のテスト一発勝負である大学入試と違って、

高校入試は(都道府県によって割合はバラバラにせよ)普段の成績・内申点も入試に関係する。

それだけに普段の成績もとても大切にしなくてはならないのだ。

極端な話赤点さえ回避すればあとは割とどうでもいい高校とはそこが違う。

さて先取り学習の話だった。

一つ間違いなく言えるのは、

5段階で5以外取ったことがないような子は別として

(そういう子はガンガン先取りして大丈夫)

それ以外の子は先取りしすぎるといざ学校でやる頃にはとっくに忘れている。

もう一度ゼロからやらなければならない場合もある。

「これならいっそ先取りなんてしない方がいいのでは」と思わされるほどに。

ちなみにうまい塾教材はこの辺りのことも織り込み済みで、

次の単元になっても以前の単元の内容を使って解く問題なんかが出てきたりする。

もし先取りをするのなら、そういった工夫のある教材や塾を選ぶべきである。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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