どうも、こんにちはスミカ(Rick)です。
さて、ミシシッピに来ている日本人留学生として
このブログを日頃から運営していたり
インタビュー企画を進めていくと、
よくこの一つの質問にたどりつきます。
「で、結局日本人って…実際英語は必要なの?」
この質問はこのブログで答えていくべき、
個人的には「筆者みたいになるな!」という
反面教師的(?)思いのもとで
最もしっかり答えていきたい質問の一つだと考えています。
ですがこの「日本英語問題」は(今名付けた)、
単純に「はい」「いいえ」だけで
片付けられるような問題では
中々なくなってきているのも
今日この頃の日本での現状です。
そんなわけで。
今回のこの記事では、筆者の視点から
こんなステキな「もしも」を考察してみます。
これぞ「国際化」の最終目標!? 日本人(英語レベル100)にありがちな3つのコト
今回の記事では、
筆者・スミカ(Rick)が長い間ずっと書きたかった
大事な・普遍的なテーマに関しても触れています。
ぜひ、ゆっくり読んで頂ければ幸いです。
1.「誰かの翻訳に頼ること」がなくなる。
もし日本人が英語をマスターすると、
彼らはアメリカを始め、世界中のメディア媒体を
「翻訳を介さずに」読むことが出来ます。
この、「翻訳を介さない」というのが
様々な視点・客観的な視点を確立するのに
かなり大きな役割を果たします。
というのも、日頃通訳・翻訳として勤めている方は
特に分かる話だと思いますが、
一つの言語を別の言語に言い換える過程において
自分の「色」を全く入れないで訳すのは困難を極めます。
翻訳者ごとに感じ取るニュアンスや着目点の違いにより、
一人の訳した文章が他人の訳したものと
全く同じになることはめったにありません。
例えば。
I want you to think about it.
という前後文章一切ナシの
シンプルな短文でさえも。
- ぜひ、考えてみてください。
- まあ、考えてみて。
- え?もう一度考え直してみてよ。
これ全部、まったく同じ文章の訳のはずですが
ニュアンスは少しないし大幅に違っていますよね?
この「翻訳の違い」を分けるのは
もちろん前後の文章(文脈)もそうですが、
訳す人の背景やセンスにかかる部分も非常に大きくなります。
つまり。
「翻訳という過程を人に任せる」ことが、
どれほど危険なことか分かりますか??
よく、メディアやネット・SNS上で
いわゆる翻訳記事が多く引用されますが、
あれって言ってしまえば
訳す人個人のバイアス(偏向)入れ放題なんですよ。
その過程(翻訳)を
人任せにされるか自分の力でするかによって、
翻訳に他力本願していた時には分からなかった
「ありのままの」真実が見えてくる事があります。
2.「特定の視点に偏る」ことがなくなる。
これは、皆さんが常日頃
世間の様々な情報を手に入れるために使っている
メディアに関することです。
さて、もし皆さんが
英語のリーディングが超得意だとして。
英語圏の新聞を読みますよね??
というのも、あらゆるマスコミ・メディアにおいて
「完全中立」は絶対に不可能です。
それぞれのメディアが取り上げる情報の取捨選択は
彼ら自身それぞれのスタンス(いわゆる左・右)で決まるので、
決して「マスコミの情報=この世の全て」ではないんですよね。
少し調べてみましたが、
あの永世中立国とされるスイスのメディアにも
左派・右派はそれぞれ存在しています。
ちなみにスイスメディアはドイツ語。いける人は頑張って。筆者はムリ
ですが、世の中に起こるあらゆる出来事を
バイアスなしで正しく読み解くには、
この「中立的な第三者」の視点が絶対に欠かせません。
日本で言うと、
日本自身を含めたアジア諸国に加えて、
もしかしたら同盟国であるアメリカも
第三者ではない「当事者」にふくまれることも多いです。
当然、それぞれの国のメディアが
それぞれの国を第一に考えるのは当然ですよね。
つまり、「中立」がいなくなってしまう。
そこで、
「第三者の国」のメディアを参考にします。
今回のこの例で言えば、
ヨーロッパど真ん中のイギリス等が例になります。
伝統ある穏健派の「タイムズ(The Times)」や
中道左派の「ガーディアン(The Guardian)」などを
第三者という選択肢として考慮することで、
より広い・より中立的な視野で
物事を見れる可能性がより一層広がります。
「自分の国のメディアしか見ない!」
という姿勢も悪くはないんでしょうが、
やっぱりどの国も自分たちが一番かわいいので。
もちろん「このメディアがいつも絶対正しい!」
というのはないのですが、
視点が多い・広いだけでも「中立」には近づきますから。
3.洋楽の「本当の意味」に目覚める。
さて、日本人の皆さんが英語に目覚めると
常日頃なんとな~く聞いていたり
意味分からん!マジヤバイ!ってなってる(?)
英語圏の音楽、つまり洋楽に対しても
理解や教養が格段に深まるようになります。
これに関しては、例をひっぱりだした方が早いので
一つの楽曲と一緒に解説をします。
皆さん全員が人生において
まあ一度くらいは聴いたことがあるであろう、
マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の
ビリー・ジーン(Billie Jean)という曲。
ムーン・ウォークでも有名な歌ですね。
この歌の「テーマ」ってご存知ですか??
ここでマイケルを掘り下げてしまうと
確実に尺が足りなくなってしまうので
詳しい所は割愛しますが、
マイケルは「歌に意味を込める天才」でもあります。
ラブ&ピースといった普遍的なテーマから
その当時の自分自身の心境や意見まで、
彼は数々のヒット作の中に満遍なく散りばめてきました。
さて、ここで「ビリー・ジーン」のサビを引用。
Billie Jean is not my lover
She’s just a girl who claims that I am the one
But the kid is not my son
She says I am the one, but the kid is not my son.ビリー・ジーンは僕の恋人じゃない
彼女は「私は彼の恋人よ」って言うけれども
その子供は僕の息子じゃない
「私よ」って言うけど、決して僕の子供じゃない
『和訳 byスミカ(Rick)』
ここでの和訳は、筆者が一応添えています。
敢えて「これはこういう背景が隠されていて…」とは言いません。
なんせこの曲は未だに考察が続けられているほど
深い・表裏の意味がこもったメッセージソングだからです。
ここでそれを解説すると、それこそ一記事使ってしまいます。
まあ要は。
ムーン・ウォークしながら
ポウッ!ってやってるだけの曲では決してない、
という事をご理解いただければ筆者も幸せです。
この様に、英語が自分で分かるようになった日本人は
単なる「カッコつけ」…では決してない洋楽の本当の魅力を
自分の力と知見で次々と発見することが出来ます。
まとめ。 もし、日本人が英語イケイケだったら
- 「人任せ・他人よがり」の翻訳から解放される!
- 理想の「中立的第三者」的視点にグッと近づく!
- 洋楽が持つ本当の魅力に覚醒する!
今日から英語の勉強、しよう!(提案)
では最後に、
敬愛するマイケルのラインナップから
もう一曲をここで引用させていただきます。
この曲の意味も、英語を通して皆さんでよ~く
考えてくだされば、筆者として非常に幸せです。
Just because you read it in a magazine
Or see it on the TV screen
Don’t make it factual
Though everybody wants to read all about it
(中略)
Just because you read it in a magazine
Or see it on the TV screen
Don’t make it factual, actual
You’re so damn disrespectable『Tabloid Junkie』by Michael Jackson
ではでは、今回はこんなところで。
本日もお読みいただき、誠にありがとうございました。
ご意見ご質問等あれば、「お問い合わせ」またはコメントまで。
スミカ(Rick)
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