「そこから会話を広げられるように日頃から練習しておきましょう」というのは素晴らしい模範解答だ。
だが、「親友でもない人に『休みの日何してる?』と聞かれるのは気持ち悪いし答えたくない」という考え方も存在する。
これはどの本にも動画にもブログにも載っていないだろうが、過半数の日本人の本音である。
【追伸】
もちろん英語講師として対面授業をする際はこんな本音は口が裂けても絶対に言えない。
「『I watched movies』『I went shopping』
『I stayed home to relax』『It was good. I did…』など
手軽に少し話せるネタを用意しておきましょう」
と私でも言うだろう。
だが、この質問をアメリカ留学していた頃から耳にタコができるほどされてきた私にとって
正直、この質問は疲れる。
わざわざ言いたくない。
留学中、正直に申し上げて
一番嫌いな質問は「How was your weekend?」だった。
別に目の前のその人が嫌い、というわけではないのだが
「自分の休日」という空間に土足で入ってこられるのがしんどいのだ。
否、こうして文章にする以上は本音を書かなければならない。
これは英会話学習において究極のタブーだが、
たいして親しくもない人に「週末何した?」などと聞かれるのは、苦痛である。
私が経験した限り、少なくともアメリカに住む人々の過半数にはこの感覚がない。
それに強く影響された日本人も同様だ。
今日の天気を話すテンションでそのまま「週末どうだった?」と話すのだ。
それが当たり前として育ってしまえばなんとも思わないのだろう。
だけど日本人はそこに気持ち「しんどさ」を感じてしまう、という話である。
「How was your day off?」と聞かれるたびに
ぎこちない作り笑いをしながら必死に話す日本人を見るたびに思う。
【追伸の追伸】
これを読んで「コイツ『コミュ障』だな」と思う方へ。
少なくとも私は、アメリカ留学生活4年の中で
アメリカ生まれアメリカ育ちの「コミュ障」の人にはとうとう一度も出会えなかった。
一人の例外もなく、全員話すのが好きだった。
「コミュ障」という考えがそもそも日本独特なのかも知れないが。
…筆者、透佳(スミカ)
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