集団授業は宿題に弱い。

大分類として、集団授業は「性善説」である。

毎週休まず通ってもらうこと、授業中は大人しく話を聞いていること、分からないことは自分から適宜質問すること、宿題を毎週自分でやってくることを前提の上でカリキュラムが組まれている。

とりわけ宿題においては授業時間中にいちいち一人一人の宿題の出来をチェックしている暇などないため、「しっかりやってきているもの」という前提の上で授業が進む。

【追伸】
換言すればそういった自己管理ができない生徒は集団に向かないということだ。

集団授業は講師によってはそれこそ50人・100人・ないしそれ以上の生徒を同時に担当しているのだから

一人一人全員を細かくチェックしているようでは体が一つでは足りない。

そこで「ある程度自分でやってきていること」を前提として、

質問対応の時間をできるだけ圧縮しようとしているのが現状だ。

(こう書くと塾講師が悪者のように聞こえるが

塾講師側の時間も無限ではない以上これが現状である)

そこで毎週宿題をやってこないとどうなるのかと言われれば、特に何もない。

放置である。

そして模試やテストの成績が落ちた際にようやく気づいて面談しても

「だってお子さんは全く宿題をやってこないですからね」

と言われるのがオチである。

そこでいくら声掛けを講師に頼んでも、結局宿題をするか否かは生徒次第である。

宿題の学習時間まで講師は干渉・監視することはできない。

もしそれを望むのなら専属家庭教師を雇うしかない。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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