成績はゴールではない。

こんな文章を見つけた

あくまでも私見ですが、
自分の経験を照らし合わせるとGPA4.0とかいう子は「つまらない」です。
特にアメリカだとプロフェッショナル・スクールを目指す子。
皆、とは言いませんが、勉強はそつなくしますが
点数を取ること、もしくは成績を維持することに興味があり、
一つのことを掘り下げることにはえてして得意ではないです。

要はGPA4.0取るようなヤツは一点突破で徹底的に掘り下げる研究者には向かないということだ。

確かに、研究者になるような人はその科目・その分野に極振りしている(=全科目で満点は取れない)人の方が私が見てきた限りでも多い。

【追伸】
成績は確かに大事だ。

だがこれは私もどこかで書いたことがあるかもしれないが、

大学時代のGPAが唯一の取り柄・自慢という人間になってはいけない。

並の大学であれば社会人になって以降は

大学での学問分野とあまり関係のない分野で就職をすることも多いだろうし、

上位大学(日本で言えば旧帝大とか)であれば研究者になって一流の研究をすることが存在意義だ。

GPA順に就職が決まるわけでも、GPA順に学会での階層が決まるわけでもない。

成績はゴールではないのだ。

より厳密に言えば、

GPA4.0取ったぐらいで自分が全知全能だと思ってはいけないし

ではあらゆる分野で一流として活躍できるかと言えばそれは別問題である。

ここを履き違えると痛い目を見る。

確かにこれまで私が会ってきた留学生・同級生は

成績と大物具合が綺麗に比例するかといえばそうでもなかった。

それなりの成績でも研究の道に進んだ人もいた。

卒業がギリギリの成績でものちに特定の分野で存在感を発揮していた人もいた。

(付け足しておくが、

そういう人は特定分野は唸るほど得意だったから都合良く解釈しないように)

まあ、こういう話をあまりおおっぴらにすると

「じゃあ成績は関係ないんですね!」と都合良く解釈したがるバカが出現するから

(建前としては)一定の成績以上をキープすることは大切ですよ、

と言わざるを得ないのだが。

【追伸の追伸】
リンク先はAO入試の是非についてだった。

一応私見を述べておくと、

「入学よりも卒業が難しい」

「卒業こそが名誉である」という前提があるからこそ成り立つ制度だとは思う。

卒業するからこそ名誉になるわけであって、

単に入っただけでは別に名誉でもなんでもない

(アイビーリーグ等入っただけで凄い所は除く)。

別に入学してもらう分には大学側にお金が入るから

割と誰でもウェルカム(アイビーリーグ等は除く)なのが

少なくともアメリカの大学には総じて言えることだと思う。

つまり、「入学してしまえば勝ち」である日本ではちょっと怪しい。

アメリカは「○○大卒」と「○○大中退」を明確に区別するんだけど、

日本は入試をパスさえしてしまえば中退しようがしまいがあまり関係ない風潮がある。

(その証拠に最終学歴が大学中退で本を書いてテレビに出ているような人が日本には多い)

入学してしまえば勝ちなのだから、

それで一生懸命勉強して正面から入った一般入試組とAO入試組とが一緒くたに扱われるのは私は不公平だと思うし

最高に悪い言い方をすればAOは勉強という王道から逃げた抜け道だとは思う

(あまりこういう発言をSNS等でするのはおすすめしないが)。

前者の方が評価されないとおかしい。

まあ、これは昔某有名企業の採用担当からこっそり聞いた話だけど

大きな会社は新卒を取るときにこういうのもさりげなくチェックするらしいね。

同じ大学であれば、「一般入試>>>AO入試≧付属推薦・指定校推薦」という序列があるんだと。

左に行けば行くほど「この人は逃げずにちゃんと頑張れる人」、

右に行けば行くほど「この人はいざという時には逃げるな」と評価を下すんだと。

その論理でいくと私はそこそこ逃げ回っている部類なのだが、それは余談。

 

…筆者、透佳(スミカ)

コメント

タイトルとURLをコピーしました