優れた英語講師というのは授業中の説明で使う例文が卓越している。
必要最小限の数の文章で様々な要素を紹介し、しかもシンプルで使いやすい上に面白い例文を何も見ずにそらでサッと板書する講師は相当実力がある。
あらゆる教科書・参考書・過去問に載っている例文や本文を研究しながら「この一文なら説明用に最適だな」とよく考えて練ってきた賜物である。
【追伸】
例えば現在進行形を教えるにしても、
ただHe is running in the park.と紹介するのではなく
そこにHe runs in the park.を並べてその違いを紹介したり
He is run in the park.を並べて典型的な間違いを紹介したりする。
極端に言えばHe dies.とHe’s dying.とかも面白い。
凄い講師になると
「be動詞+~ingで…」
といった公式めいたものを一切書かずとも覚えさせてしまうからすごい。
「否定文」「疑問文」なんて言葉を使わずとも全てさらっと紹介してしまう。
こればかりは経験の賜物…と言いたいところだが、
例文に注目して研ぎ澄ませようという発想はある程度の感性が必要だ。
…筆者、透佳(スミカ)
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