初歩・基礎レベルの生徒を教えることが得意な講師は、その内容を簡略化した上で発展的内容を足せばいいだけだから応用レベルの生徒も対応可能な場合が多い。
それに対して、応用レベルの生徒を教えることが得意な講師が初歩・基礎レベルのクラスを持つと大苦戦する。
打てば響くような生徒しか相手にしなくなると、響かない人間の気持ちが全く分からなくなる。
【追伸】
打てば響くってのはすごく幸せなことであって、当たり前じゃないんだよね。
ここを忘れると塾講師として終わりの始まりだ。
こういう講師はまず上位クラスしか担当できなくなる。
そしてこれはあまり知られていないが
上位クラスしか担当しなくなると説明がどんどん下手くそになる。
なぜなら下手でも理解してもらえるからだ。
講師側も
「これでも分かってもらえるんだ」
ということでどんどん勘違いしてしまう。
こうして最後には上位クラスにも理解不可能なダメ講師が誕生する。
ここまでくるともはやクビになるか、
「栄転」という便利な言葉で現場の業務から外される。
そして建前上は役職付きになる。
「あのおっさん、話長いんだよね」
と会社中の人間に後ろ指を指されながら。
もちろん人からの尊敬はゼロどころかマイナスである。
…筆者、透佳(スミカ)
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