「先生」と呼ばれる。

学校の先生、及び学習塾・予備校の講師は一つの意味で奇怪な職業だと思う。

社会人未経験でロクに世間を知らない大学出たての若者が入社1年目からいきなり社内・社外あらゆる場所で「先生」と呼ばれるからだ。

「あ、よく分からないけど私ってなんかすごいんだ」と勘違いし始めたら終わりである。

【追伸】
「先生」と呼ばれるのは別にその人が偉いからではないんだよね。

業務上・便宜上そう呼んだ方が仕事が進めやすいからそう呼んでいるだけだ。

その人が大学教授かそれ以上並みに偉いから尊敬を込めてそう呼ばれているのでは断じてない。

あと、他業界にあまりない傾向として

1年目の社員も10年目の社員も20年目の社員も同じく「先生」と呼ばれる。

もちろん、出世すれば係長やら課長やら部長やら何かしらの肩書きはつくが

基本学習塾は出世したからといって口頭での呼び方が変わるわけではない。

(メールとかは「○○部長」ってつけてもらえるけど)

ずっと「○○先生」で固定である。

授業を完全に引退して長く経ってでもいない限りはずっとこの呼び名なのだ。

(実際には教壇経験者の呼び名から「先生」が外れることは生涯ほぼないが)

これは裏を返せば、

入社1年目のぺーぺーでもベテラン社員と同じ「先生」という言葉をつけて呼んでもらえるということだ。

これで勘違いして酔ってしまう人は確実にいる。

「あ、オレって偉いんだ」と盛大に勘違いしてしまう。

自分で勝手に酔っているのならまだしても、

その態度が社内・社外に無意識に出てくるからタチが悪い。

一度こうなると払拭するのはもうほぼ不可能である。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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