海外留学の勉強で、何が一番大変なのでしょうか。
ネイティブの話す英語を朝から晩まで聴き取ることでしょうか。
自分の細かい意思を英語で伝えることでしょうか。
もちろん、それらも大変です。
ですが「留学」という意味なら、一番大変なのはリーディングです。
「海外留学では宿題がたくさん出る」という話は聞いたことがあるでしょう。
何がたくさん出るのかといえば、リーディングなのです。
「教科書の○ページから○ページまで、授業前に読んでおいて」
と何十ページ分がドサっと出されるのが通例です。
ここが一つ、日本の学校の授業との違いです。
リーディングは授業中には行いません。
わざわざクラス全員で音読したりしません。
教科書を読むのは予め済ませておくものなのです。
そして、日本との大きな違いがもう一つあります。
日本では、教科書を読んでなくてもどうとでもなります。
ですが、海外留学ではこうはいきません。
「既に読んで、ある程度の理解がある上で来ている」という前提で授業が進むからです。
教科書の内容について、ディスカッションをすることもあります。
「○ページに書かれている〇〇について、あなたはどう思いますか?」と質問されたときに
「すみません、読んでいません」ではお話になりません。
成績は0点をつけられます。
また、教科書の内容についてのエッセイを書かせる宿題もあります。
日本語では「読書感想文」が近いでしょうか。
最も、感想文とは違い「この項目を書く」といったリストがあったり
設問に対して筋道立てて答える必要があります。
これも「読んでいません」はアウトです。
もちろん成績は0点になります。
一つの授業のリーディングでも大変なのに、一学期あたり4つも5つも授業を取るわけです。
私の留学1年目の土日の半分は、リーディングの宿題でぶっ飛んでいました。
大量のリーディング課題を捌けることが、留学生としての第一歩なのです。
…筆者、透佳(スミカ)
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