ほとんどの場合、日本人留学生は学生寮に入ります。
「留学開始の時点でホームステイで、しかもそれが卒業までずっと続く」という学生は滅多にいません(長期留学ならなおさらです)。
もちろん外のアパートに入ってもいいのですが、その場合炊事は全て自分たちで工面する必要が出てきます。
たまにならともかくこれが毎日、しかも海外でだからなおさら面倒…ということで、学生寮を選ぶ学生も多数派です。
少なくともアメリカの全ての学生寮に入る学生には、「ミールプラン」への加入が義務付けられられるからです。
ミールプランとは、大学付属のカフェテリア(食堂)の利用権のことです。
一学期ごとに数千ドル支払う代わりに、食堂に通い放題・食べ放題…というプランです(もちろん、大学によってプランの詳細は多々ありますが)。
「義務」と書きましたが、これは法律でこう定められているそうです。
9割方の大学は「最初の一定期間は学生寮に入ってね」というシステムなので、留学生も同様にほぼ確実にカフェテリアのお世話になります。
これでカフェテリアが美味しくないと、悲惨です。
「カフェテリアのご飯が美味しくない」ということで毎回外食でもしようものなら、ミールプラン代と外食代で食事代が二倍吹っ飛びます。
私がハワイにいた頃、この現象に陥ってしまった同級生が一定数存在しました。
今だから正直に告白しますが、私もその一人でした。
「ちょっとあそこで毎日食べるのはな…」と思っていたら、大学の駐車場に美味しそうなフードトラックがお弁当を売りにやってくるのです。
私のチューターとしてのバイト代は全て食費で消えていました。
短期ならともかく、長期留学でこうなってしまっては目も当てられません。
「いずれ慣れる」「せっかくお金を払っているのだから使わなきゃ」ということは、いくらでも言えます。
ですが、無理なものは無理です。
食事で毎日我慢し続けることは人間には不可能です。
だからこそ、大学選びで「カフェテリアがちゃんと美味しいこと」は洒落にならない・結構大事なポイントなのです。
理想を言えば、入学前のタイミングでカフェテリアを視察してもいいぐらいです。
名門大学・有名大学はこのあたりのことも完璧に理解しているため、カフェテリアにも相当力を入れます。
「そのへんのレストランよりも豪勢だぞ」という場所もいっぱいあります。
私の卒業した南ミシシッピ大学もカフェテリアが美味しくてきれいなのはもちろんのこと、大学構内のスタバもミールプランで利用できました。
「大学名 meal plan」と検索すれば、どの大学でも必ずちゃんとした情報が出てくるはずです。
「これならちゃんと毎日通えるな」と思えたカフェテリアを備えた大学に行きましょう。
…筆者、透佳(スミカ)
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