「こっち(アメリカ)に来てから、どうも寝つきが悪いんです」
こんな悩みを抱えた日本人留学生が、毎年のように現れます。
私は当初、時差ボケがまだ直っていなくて引きずっている程度のことだろうと思っていました。
ですが一月たっても二月たっても、寝つきが悪い人はずっと悪いのです。
そしてこれは留学生活にかなりの悪影響を及ぼします。
朝から授業で夕方から夜にかけて宿題と、一日中勉強するような生活です。
時間もともかくとして、質の良い睡眠を狙ってとることができなければ苦戦します。
そんな時、私が提案することは一つでした。
それはマットレストッパーを買うことです。
お気に入りの枕程度なら、日本人は大半の人が海外にも持ってきます。
では何が問題になるかと言えば、マットレスなのです。
学生寮に備え付けられているマットレスは、お世辞にも「良いもの」ではありません。
決して「悪いもの」とは言いませんが、日本人からすれば「ちょっと頼りないな…」という存在なのが正直なところです。
ところが、大学によっては入寮時のベッドに置いてあるのがマットレスだけ(!)ということもザラに起きます。
枕どころか、掛け布団もシーツも何一つない状態で「はい今日からここで寝てください」となるわけです。
マットレスのことはつい忘れてしまうのも無理はありません。
ですが私の知る限り、過半数の日本人留学生はこの類のマットレスが腰に合いません。
1ヶ月もすれば、「なんか身体が重いんだよな…」と疲労が蓄積してきます。
ですが、留学生の経済事情でマットレスを丸々一つ買うのは無理があります。
(日本からマットレス一つ、「丸ごと」持ち込んできた同級生もいましたが…)
そこで、マットレスの上に置くことで程よい固さと柔らかさをプラスできるマットレストッパーの登場です。
その気になれば、ウォルマートなどの場所で10ドル台から購入できます。
これを一つ買うだけで、学生寮のベッドでも熟睡できるようになります。
もちろん、
- 室温を快適になるように調整するか、できない場合は服装で調節する
- 睡眠前にカフェインを飲まない(特に英米圏は飲み物のカフェインに注意)
- 耳栓・アイマスクを試してみる
こういったことも試す価値があります。
他には、自腹で遮光カーテンを買って寮部屋に設置するツワモノもいました。
それだけ、「いかに質の良い睡眠をたっぷり取れるか」は海外留学に大きな影響を及ぼします。
どんなに疲れた一日でも、ぐっすり寝ることができるうちは必ず復活できます。
…筆者、透佳(スミカ)
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