Speaking:その場限りをしのぐためには、目的特化でフレーズ集を丸暗記する。

最高の留学のつくり方

「透佳さん、私来月からアメリカです。でもまだ全然英語喋れないです」

こういった方からの相談を時折受けます。

「猫騙しでもなんでもいいから、とりあえず目の前の英会話をどうにかしたい!」

海外留学でこんな悩みはないかと思いきや、これが結構多いのです。

最初の渡航前はもちろんのこと、現地でのオリエンテーション、授業でのプレゼンや発表に至るまで

「今、この瞬間をどうにかしのがなければならない」シーンはどうしても発生します。

「毎回そんなもんだ」と豪語する同級生も以前私の周囲に複数いました。

そんな際の対処案は一つです。

想定される全てのやり取り・フレーズを丸暗記してしまうことです。

要は、聞かれそうな文章・こちらが言いそうな文章を全てリストアップして丸暗記するのです。

究極、それだけあればコミュニケーションは成立します。

「文章は自力で作った方が自分の気持ちが伝わる」なんて綺麗事を言っている場合ではありません。

空港を始めとした日常会話なら「トラベル英会話」の類のフレーズ本、

プレゼンや交渉目的なら「ビジネス英会話」の類のフレーズ本を選びましょう。

できれば一冊のみ、それもとびきり薄めで1時間あれば全て読めそうなものを選びます。

「あれもこれも」なんて贅沢を言ってはいけません。

ポイントは「目的を極限まで絞る」ことです。

プレゼンならプレゼンのみ、交渉なら交渉のみ、スピーチならスピーチのみに関する英語に集中します。

それらのフレーズを、「こういうことが伝えたいな」と思ったら1秒以内に英文がポンと出てくるまで暗記しておきます。

「10秒かければ」「ちょっと本をチラ見すれば」というのは全て却下です。

英語での自己紹介がうまい人のうまい理由は簡単です。

自己紹介の文章が、まるごと頭に入っているからです。

それをいつでもどこでも頭から取り出して話せるようになっているのです。

また、それらのフレーズを聞いたら1秒以内に意味がポンと分かるようになるまで暗記しておきます。

「聴き取れなかった」「もう一回」というのは全て却下です。

相手の英語も聴き取れなければコミュニケーションになりません。

もちろん、こんな突貫工事をするハメにならないことが一番大事です。

ましてや海外留学だと、毎回突貫工事になってしまうといずれ必ずパンクします。

もうどうしようもない時の最終手段・伝家の宝刀として、頭の片隅に入れておきましょう。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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