全国展開していない個人塾や地域密着型の塾に多いのが、「大手塾はろくなことないですよ」と大手を貶して生徒を引こうとする人間だ。
だがそう言っている本人は、その「大手塾」に所属する講師に能力・性格ともに完敗していることが少なくない。
「俺だってあの〇〇で働きたかったんだぞ!」というコンプレックスが炸裂しているのだ。
【追伸】
個別のケースで見れば例外はあるだろうが、全体で見れば
小規模の塾よりも大手塾の方が採用基準が遥かに厳しい。
競争率も高い。
学習塾マニアというほどでは決してないような人が
名前を聞いて「ああ、あの〇〇ね」となる塾は立派な超・大手だ。
大手には大手の良さがあって、小規模には小規模の良さがある…
という綺麗事は一切抜きにしよう。
あくまでも確率の問題だが、
大手塾の方が「当たり」の確率は高い。
元々の人材レベルの差もさることながら、
一人当たりの業務量を少なく・分散することができるからだ。
一人当たりの業務量が減るということは、
よりその人が本来果たすべき役割に集中できるということだ。
(講師なら授業準備や丸つけ、教材開発なら教材開発、事務なら事務…etc.)
これは少人数でまわす塾には絶対に真似できない。
直接授業に関係ないようなことも、
「他に人がいないから」
ということで全てこなさなければならないからだ。
確かにその分個人の裁量が大きくなるから、
板書案や授業の進め方等を他の人に潰されないというメリットもある。
「大手で縛られるのが嫌だから小規模に来た」という講師も実際に存在する。
だが全体として見れば、
大手塾の講師の方がより「自分のこと」に集中しやすい。
よって講師としての技量も上がりやすい。
そして何より大切なことだが、
「ウチは大手には負けないぞ!」と肩に力を入れて叫んでいる塾ほど
近所に大手塾が一つポン、とオープンするとあっさり潰れるものである。
…筆者、透佳(スミカ)
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