ここ10年で特に、「教養」という言葉を多く見かけるようになりました。
「デキるビジネスパーソンには教養がある」
「教養がある男性はモテる」
「これからの時代、教養は絶対に身につけておくべき」
という文章や話をよく見たり聞いたりします。
本屋にいけば「教養が身に付く」という類の本が増えましたし、
そういった本がベストセラーになる例も増えました。
かくいう私が卒業した「教養学部」は、近年世界で流行を見せています。
どうやら、教養を身に付けると様々な面で人生が豊かになるのは間違いないようです。
では、「教養」とは一体何なのでしょうか。
辞書などを引くと
「学問や知識・経験などを通して得られる品格・心の豊かさのこと」
などと説明されていることが多いですが、いまいちピンときません。
「教養とは」でググってみても、なにやら難しそうな長い説明が多いです。
もっとこう、一言でスパッと表すことはできないのでしょうか。
そんなことを考えながら、以前私はその種のベストセラーの一つである
『世界でいちばんやさしい教養の教科書(学研プラス)』を買って読んでみたことがあります。
この本は、以下9つのChapterに分かれています。
- 歴史
- 哲学
- 言語
- 心理
- 文化
- 経済
- 社会
- 日本
- 芸術
これを見て、私は思いました。
要はこれって、勉強のことではないか、と。
歴史学、哲学、言語学、心理学、文化学、経済学、社会学…全て勉強です。
この類の本を読んでみれば分かりますが、
ビックリするくらい小学校〜大学でやるような学問・勉強の内容そのままです。
つまり「教養」=「勉強」だったのです。
「教養があると人生が豊かになる」というのは、
「勉強ができた方がより良い人生を送れる」という意味だったのです。
確かにこれならシンプルかつ、反論の余地がなさそうです。
「勉強をすると何が良いのか」というのは、このChapterでも語り尽くしてきたつもりです。
「品格」とか「理性」とか「豊かさ」とか、
そういったムズカシイ単語は一旦脇に置いておきましょう。
勉強をして、より良い結果を出すことはあなたの人生をより幸せします。
せっかくですから、不幸よりも幸せの方が人生は楽しいでしょう。
そのためのカギとなるのが教養、つまり勉強のことなのです。
もしあなたが現在学生であれば、以下のことを覚えておいてください。
勉強ができたら家族や先生・同級生から尊敬されるのと同じように、
社会に出ても勉強ができたら家族や会社の人たち・友人から尊敬されます。
尊敬されるついでに、より高い社会的地位とお金・自由を手に入れることができます。
教養は、英語ではリベラルアーツ(Liberal Arts)と言います。
Liberalという単語には「自由な・開放的な」という意味があります。
人をより自由にする・自由に生きられるようにするのが、教養であり勉強なのです。
つまるところ、目の前の勉強があなたの人生を切り拓くのです。
…筆者、透佳(スミカ)
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