昔、とあるテレビの企画で「ねるとんパーティー」というものがありました。
今の言葉で言うところの合コンです。
男女がそれぞれ一定人数集められて、カップルの成立を目指す番組です。
今もその手の番組はテレビやネット上にあるでしょうから、その走りです。
そのとある回で、出演女性全員の視線を釘付けにする一人の男性が現れます。
男性アイドル並み、いやもしかしたらそれ以上かもしれないというレベルの超イケメンです。
自己紹介での第一印象・掴みも抜群です。
女性は全員その男性に対してぞっこんになってしまいました。
他にも何人も男性がいたのですが、残りは全員そこにはいないような扱いです。
その時には合コンの場としてバーベキューをやっていたのですが、
その男性がその場の女性全員を一人占めしている状態でした。
女性たち全員、今にも目からハートマークが出てきそうな様子です。
「あなたのことが大好き!」「付き合いたい!」と顔に書いてあります。
その男性はトークも抜群に面白くて、ますます女性たちを魅了しました。
他の男性陣はやることがなさすぎて、
男性同士で固まってお肉を焼いて黙々と食事をしている始末です。
「まああの男ならしょうがないよな…」と同情しあうぐらいです。
さて、ここまではよくある話でしょう。
大切なのはここからです。
次のステージに進んで、お互いの経歴発表の時間になります。
バーベキューの段階では、経歴は明かしてはいけないというルールになっています。
そのステージで、そのモテモテの男性が中卒のホストであると判明します。
するとどうでしょうか。
以後、女性たちから一切見向きされなくなったのです。
さっきまでメロメロだった女性たちが、誰一人として残りませんでした。
今度はこの男性が、会場の端っこで一人寂しく取り残される羽目になりました。
先ほどまでの扱いは一体なんだったのかと言うほどです。
それに対して、先ほどまで男集団で肉を焼いていた人たちの中の一人に
髪はもっさり、ジーンズを履いて、別にイケメンではない、男臭い、
いかにもその辺にいそうな特徴のない平均的な男性がいました。
この男性が北海道大学卒業だと判明します。
その瞬間に、その場の全女性はその男性に殺到したのです。
「先程はすいませんでした」と謝る女性まで出てくる始末です。
その場の全女性が迷うことなくその男性にアタックしていきました。
その後カップルが成立したかどうかまでは覚えていませんが、
私は「これは世の中の真理だな」と思ったものです。
お見合いということは、結婚することを前提としたお付き合いです。
バカとは絶対に結婚したくないというのが女性の本音だったのです。
これは私がこれまで読んできた複数の書籍に書いてあったことであり、
またそれを元にして私自身も周囲の女性から複数直接聞き出したので間違いありません。
私が尋ねた女性のうちの一人は、こう教えてくれました。
「だって、バカと結婚したら子供がバカになっちゃうじゃん。
自分の子供がバカになるのだけは絶対に無理」
確かに間違いないな、とうなずいたものです。
女性は、男性を一瞥して
「この人はダメだな」「遊び(彼氏まで)だったらいいな」「結婚できるな」
というランク付けを無意識のうちに行なっています。
あまりにバカだと、ほとんどの女性からは「圏外」として扱われます。
そこにいないものとして考えられてしまいます。
勉強が大事である、というのを説明する理由としてこれ以上のものはないはずです。
「どうせなら好きな人と結ばれたい」と思わない人はこの世にいないはずですから。
…筆者、透佳(スミカ)
コメント