勉強ができない子の特徴として、提出物の締め切りが守れません。
なぜ守れないかといえば、自己管理ができないからです。
実にシンプルですが、それだけの話なのです。
自己管理できない子に向かって、「自己管理しろ!」と叱るのは虐待です。
自己管理しようと思えばできるけどしていないのではなく、能力的にできないのです。
そういう生徒は確実にいます。
本人に任せていても一向に出さず、成績は下がっていく一方です。
ではどうするかと言えば、個別指導型の補習塾に有無を言わさずぶちこむことです。
それ以外に方法はありません。
毎日の提出物にまで親御さんが手を出そうとすると、確実に親子喧嘩になります。
そもそも、この時期かつそんな状態にある子供が親の言うことは絶対に聞きません。
外注に限ります。
こういう塾では、学校の定期試験に向けた対策の勉強のみならず
学校の日頃の提出物まで徹底的に管理・指導をしてくれます。
同じ地元の学校に通っている生徒から
「この学校のこの科目はこの日の何時までに、このワークの何ページまでやって提出する必要がある」
というリストを一通り回収しています。
それを達成するために、
「この週まではこのワークを○ページまで終わらせましょう」
「各生徒ごとにチェックリストを作って、間に合わなさそうな生徒には目の前でやらせます」
「分からないことがあったら即先生に質問してください」
という体制を整えている・それに特化している塾もあります。
塾はひたすら役割分担なので、こういった塾も素晴らしいです。
立派に役目を果たしているのです。
こういった塾は必ず需要があるので、どの地域にも最低一つ以上はあります。
それを口コミなり何なりで調べてきて、入塾させましょう。
そして子供が学校が終わったら家には帰らせず、その足で塾に行かせることです。
「ちょっとお腹が空いたから」「勉強するものをとってくるから」というのは全て却下です。
飲食物は朝のタイミングでまとめて持っておくか、出先のコンビニで済ませることです。
勉強するためのノートやワークも、朝の時点で一通りカバンの中に入れておくことです。
ここで家に帰らせたら、「もう一度外に出るのは面倒臭い」という言い訳が生まれます。
ここで無理やり親が外に出そうとすると、それこそ戦争になってしまいます。
だったら最初から塾には学校の服装のままで行かせることです。
その上で提出物は信頼できる塾に丸投げして、家での干渉は最低限にすることです。
親の方から勉強の話は切り出さないことです。
子供の方から「今日、塾でこんなことがあって…」と話し出すまでは我慢することです。
不思議なことに、一切の自由がないガチガチの管理下に置かれると
子供には「だったら自分でやった方がマシだ」という発想が生まれます。
これを自主性・自己管理と呼びます。
自己管理とは、ガチガチの管理下のもとで生まれるものだったのです。
…筆者、透佳(スミカ)
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