この見出しを見て、
「今の学生はそんなこともできないのか」
と呆れた反応をする大人も多いかもしれません。
ですが、今こうして現在進行形で生徒指導をしている私が言いますが
「そんなこと」もできない生徒が甘く見て51%以上です。
塾に通う生徒ですらそうなのですから、塾に通っていない生徒はもっと悲惨です。
ノートを見返すどころか、全部「置き勉」して学校にあるから家には物理的にないのです。
それだけ世の学生の多数派は勉強が嫌いなのです。
ところが、世の中には「ゲームよりも勉強が好き」という学生も存在します。
こういう生徒は何も言わなくても毎日寝る前にサッと復習します。
こうやってどんどん定着していって、最終的に難関高校に合格していくのです。
勉強が嫌いで一切見直さない生徒と、勉強が好きで毎日見直す生徒。
ただでさえ現時点で差が開いているのに、放っておくともっと広がっていきます。
まるで宇宙の拡張現象の如く、1日ごとに爆発的に差が大きくなっていきます。
だから「逆転合格」というのはそうは起こらないのです。
もう逆転しようがない次元まで差が広がってしまっているのです。
それが毎日の積み重ね・習慣の結果です。
大切なことは、これを読んで「ああもうダメだ」と嘆くことではありません。
一切の言い訳を排除して、今日この瞬間から始めることです。
一切の言い訳を排除して、です。
とりわけ現時点で勉強が奮わない子を持つ親御さんに向けて書きますが、
夜の見直し・自習については絶対に子供に任せてはいけません。
何があろうとも親の目の前で全て復唱させるまで自分の部屋には入れさせません。
泣こうが喚こうが、羽交い締めにしてでもやらせる必要があるぐらいです。
本当にやるかどうは別として、そのぐらいの気合いが必要です。
放っておいても勝手にやるのは勉強が好きな子だけです。
勉強が苦手な子に「夜、復習するのよ」と声がけだけしても絶対にやりません。
声がけだけしてそれでやるような子なら、そんなに悪い点数は取ってきません。
「うるせえな」と思われて、結局いつも通りゲーム機の電源をつけるのがオチです。
ちょっとオブラートを忘れてしまいましたが、これが現実です。
だからこそ、勉強が苦手な子を向上させるためには親御さんがガンガン干渉する必要があります。
「塾に通わせているからうちの子は安心」ではありません。
塾にいる時間なんてせいぜい1日2〜3時間・週4〜6時間かそこらです。
それ以外の時間で復習をして頭に「この情報は重要だぞ」と繰り返し印象づけないと、全部ぶっ飛びます。
勉強とはそういうものです。
逆に自ら学習する習慣がつけば過度の干渉は毒になるので控えるべきですが、
そこまでの状態になればあとは見守るだけ・放っておくだけ・邪魔をしないだけです。
「あの子、努力していないように見えるのに勉強すごくできるのよね」
という子の5%は本物の天才です。
才能だけで勉強しているので、一般人には参考になりません。
残りの95%は、夜寝る前と朝起きた後の復習を何があっても毎日欠かさなかった子です。
これであれば、どんな子であっても今日から真似をすることができます。
あとは実際にやるかやらないかだけです。
…筆者、透佳(スミカ)
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