ここで私は、「目上の人にはしっかり挨拶しましょう」という道徳論をぶちたいのではありません。
(そもそも学校の先生や塾講師は生徒と比べてもそこまでエラくないです)
もう少しリアルで現金な話をしましょう。
挨拶をする生徒としない生徒とでは、
前者の方が先生や講師に依怙贔屓される確率が上がります。
依怙贔屓されるということは、
同じ料金・同じ時間を払っていてもより手厚く指導してもらえる・気を払ってもらえるということにほかなりません。
これは現役の塾講師としては爆弾発言かもしれませんが、
私含めて先生や講師は「どの生徒を特に手厚く指導するか」というのを無意識に決めています。
もう少しストレートに言えば、
「この生徒はいいや」というのも同様に無意識に決めています。
学校の先生や塾講師も人間です。
好き嫌いがあります。
こちらから声をかける前に必ず自分の方から爽やかに挨拶をしてくれる生徒は、どうしても嫌いになれないのです。
「先生こんにちは」ではなく、
「○○先生こんにちは」と名前まで覚えていれば尚良しです。
私の経験上、こんな生徒は塾全体の1割ほどです。
つまり、この1割の生徒は残り9割の生徒よりもちょっぴり得をしているということです。
これは露骨に態度に出す先生や講師も少なくないですが、
とりわけ自分から挨拶をしてくれる女性の生徒を、男性の先生や講師は絶対に嫌いになることはできません。
それどころか、なんとしてでも・全身全霊でその生徒のために指導にあたろうと思います。
あなたはこれを読んで「気持ち悪い」と思っている場合ではありません。
どうせなら「その他大勢」として見られるよりも「大切な生徒の一人」として見られた方がお得です。
その先生や講師の持つ全てを注ぎ込んでもらうことができます。
その為の第一歩が、先生や講師からされる前に生徒から進んで挨拶をするということなのです。
最後に、「挨拶でやってはいけないこと」にもいくつか触れておきましょう。
- バカでかい声で挨拶すること
- 挨拶をされても返さずに無視すること
- 目上(ということになっている人)に対して極度に砕けた挨拶をすること
あなたはこれを読んで「そんなの当たり前だ」と思うかもしれません。
ですが悲しいかな、学校や塾に通う生徒はこんなこともできずに育ってきたのです。
先生や講師の方も、昔のように「挨拶しろ!」と叱ろうものならすぐハラスメント扱いになってしまうため
挨拶をしない生徒はそこに存在しないものとしてスルーするようになりました。
挨拶は競争率スカスカなのです。
必要なのは最低限のマナーと礼儀、勇気だけです。
それだけで依怙贔屓されるのなら、ぜひされておくべきです。
…筆者、透佳(スミカ)
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