宿題の答えを写してソンするのは、全て自分自身。

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「宿題はキチンと自分でやらないとダメだよ!」という綺麗事を述べるつもりはない。

塾講師としてこの目で見てきた事実は、答えを写したからといって成績が悪くなるとは限らないが現在成績が悪いヤツは揃いも揃って見事に答えを写している。

成績が良い子程この事実に気がついているから、「面倒だけどどうせやるならちゃんとやらなきゃな」と意識した上でサッと終わらせる。

【追伸】
その子の学習態度を測るのは、提出物の「出来」を見るのがいい。

「出したかどうか」ではなく、あくまでも「出来」である。

出すだけなら答えを丸ごと写してしまえばいいからだ。

出したかどうかを評価材料にしてはいけない。

そこで例えば親が

「宿題はやったの?」

「なんで出してないの?」

「早く終わらせなさい!」

と口すっぱく説教すると、

子供は「怒られたくない」という一心で答えを写すようになる。

怒られさえしなければ、あとはどうでもいいと思っているからだ。

それでは宿題の意味が全くない。

どうせ宿題を課されるのなら、その時間を無駄にするべきではない。

ダメな子というのはこれが全く分かっていないから、

写すという「作業」にすることによって本当にその時間をドブに捨てている。

できる子というのはこれが完璧に分かっているから、

宿題を「作業」ではなく「学習」の時間にする。

同じ宿題でも

「これを覚えているかの確認作業だ」

「これをテストで解けるようにするための復習だ」

という目的意識をちゃんと持った上で取り組んでいる。

それに対して、

宿題や提出物の類を嫌がる子というのは

宿題を「面倒くさい作業」だと思っている。

そう思っている限り宿題に学習効果などない。

宿題に取り組む態度で学習態度がよく分かるのは、

その出来に対して評価をする人がいないからだ。

出来というのはつまりプロセスだ。

「出したか否か」を問われるのが宿題であり、

「どうやってやったか」は誰にも監視されないし批評もされない。

誰も見ない。

だからこそ、その子の自制心・本当の学習態度が嫌というほど分かるのだ。

【追伸の追伸】
宿題なんて出さなくても勝手に勉強してくれるなら、それが一番。

一年の半分以上が自由登校・自習なのに

自分で勝手に勉強してガンガン学力上げるような名門中高一貫校もあるし。

でも「ふつうの子」にそれをやっちゃうと動物のように遊んじゃうから

しょうがなく「義務」として宿題というものを課しているだけだ。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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