均一料金。

私が塾業界のシステムで取り分け不思議に思っているのは、新人講師の授業料とベテラン講師の授業料が同じだということだ。

社員としてもらう給料には差があるかもしれないが、お客様が払うお金は同じだ。

だが、(一切の綺麗事を抜きにすると)同じお金を払っていながら当たりの講師とハズレの講師を引く可能性があるのはなんとも理不尽ではなかろうか。

【追伸】
ホテルやコンビニ・レストランなどのサービス業で主に見られる

「研修中」の文字や若葉マークを載せた名札をぶらさげて

お客様の前に堂々と出ている店員のようなものだ。

これはお客様の気持ちになってみれば一瞬で理解できるが、

「研修中」のスタッフや若葉マークのスタッフは本来お客様の前に出してはいけない。

どうしてお客様はわざわざその人の研修に付き合ってあげなければならないのか。

百歩譲って「研修生が担当するので」ということでサービスを全てタダにするのなら分からないでもないが、

実際にはそうではない。

通常のスタッフを相手にするのと全く同じお金を払っているのだ。

そうである以上「研修中」や若葉マークというのは失礼にあたるのだ。

せめて「研修中」が外れるまで人前に出すべきではない。

さて塾講師の話だった。

これだけは断言してもいいが、

たとえ同じ塾・同じテキスト・同じカリキュラムだろうと

それを行う講師次第で授業はいくらでも良くも悪くもなる。

いくら同じ食材・レシピ・調理器具を使っても

それを扱うシェフ次第で料理がいくらでも良くも悪くもなるのと同じだ。

それならば、ルーキー講師とベテラン講師で

授業料は変動して然るべきだと思うのだがいかがだろうか。

美容院と同じだ。

美容院は新米美容師とトップ美容師とで値段が違う。

それに対して

「どうして値段が違うんだ!」

と騒ぐ人はいないだろう。

上手いんだからその分高い、当たり前のことだ。

下手なんだからその分安い、当たり前のことだ。

多少高くてもいいから質を求める人は前者にいけばいいし、

多少質は落としてもいいから安さを求める人は後者にいけばいい。

ちなみに「質も高くてしかも安い」を求める人は詐欺に遭いやすい。

実際にはそんなものはこの世の中に存在しないから。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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