以前、数学が得意科目・英語が苦手科目という子に「英語は努力量が成績に比例するから、やらないともったいないよ」と言ったらこう返されたことがある。
「だから英語は嫌いなんですよ!数学は努力しなくても、考えれば解けますから」
10代にしてこの世の一真理に気付きかけているのかと思い、畏怖の念を抱いた。
【追伸】
もう言ってしまうが、数学は才能である。
才能のない人間がいくら努力しても、一切努力していない才能のある人間に秒で抜かれる。
(こういう経験は学生のうちにしておくと自分の人生における立ち位置が分かる)
だから「授からなかった人間」は文系科目に逃げるのである。
私自身が英語講師だから胸を張って言うが、英語は努力である。
確かに多少は才能の要素があるが、それが決定打にはならない。
これまでどれだけ単語の勉強をしてきたか、文法の勉強をしてきたか、
長文を読んできたか、リスニングの練習をしてきたかで決まる。
生まれ持った才能だけで誤魔化そうとすると、知識量でコテンパンにされる。
それが英語という科目である。
その上で言うと、理系科目がからきしできない人はもう英語しかない。
文字通り、それしか生き残る道はない。
そして、理系科目が得意な人も英語はやっておいた方がおトクだ。
せっかく授かった人が、授からなかった人に努力量で負けてしまうのは理不尽だと私は思う。
せっかく才能があるのだから、その上努力すれば誰にも負けなくなる。
せっかく才能があるのだから、人一倍努力しよう。
そのために才能を授かったのだから。
…筆者、透佳(スミカ)
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