仕事柄学習塾で例えると、一日だけ猛烈に頑張る生徒は本当にその一日だけで燃え尽きてしまうから効果は出ない。
それよりも、マッチ一本ぐらいの火・一日10分でもいいから(その代わり365日例外なく)毎日続けた生徒の方が最終的な学力は遥かに上回る。
「続けること」を第一にしてそれを貫けば、参加者の9割以上を占める「続けられない人」は勝手に離脱して追い抜くことができるから。
【追伸】
特に勉強のような「特に好きでもないこと」を毎日継続するのは死ぬほど大変だ。
巷の自己啓発書には「とりあえず一歩目を踏み出してみましょう」と書いてあることが多い。
それに対して
「それが中々できないから苦労しているんでしょうが!」
とシャウトしたくなる気持ちは痛いほどよく分かる。
学習塾もそんな生徒が大半を占める。
そんな子達に私が言うことは一つだ。
「自分で『あ、これやる必要あるな』と思ったら、その時に少しずつ始めてみてね」
早い話、やりたくなったらやればいいのだ。
いくら「勉強は大事だよ」と力説しても子供は絶対に動かない。
そんなことは知ったこっちゃないからである。
だったら、伝えるべきことは伝えて
与えるべき環境は与えた上であとは放置プレイでいい。
それで最後まで勉強に興味が向かなかったらそれはそれで人生だと思う。
「勉強じゃなくてゲームがしたい」という子を無理矢理止めたり説得してはいけない。
それをやると100%の確率でゲームを隠れてこっそり・これまで以上にたっぷりやるようになる。
その子がそう選んだ人生に対してこちらがとやかく言う資格はない。
親や先生・教師ができるのはせいぜい環境を与えることぐらいであり、
その環境を選ぶかどうかは子供次第である。
【追伸の追伸】
「続けること」を第一目標にすると、一ついいことがあります。
一回あたりの時間を無理なく伸ばすことができることだ。
最初は5分だったのが、10分、15分、20分、30分…
しまいには1日1時間机に向かうぐらいなんてことがなくなる。
ここまで来てしまえばあとは勝ったも同然である。
勉強というものは、やればやるだけ出来・理解が良くなって
より多くのことができるようになるものだから。
そんなに心配しなくても、
「時間をいくらかけても理解できない」ような勉強なんて
義務教育レベルでは出てこない。
…筆者、透佳(スミカ)
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