海外留学をすると、必然的に一人の時間が増えます。
留学1年目から「知り合い」は増えますが、本音レベルで話すことができる「友達」にまでなるのは大変です。
「日本語だと本音で話せるけど、英語だとなんか話せない(笑)」
と告白してくれた同級生もいました。
極めて素直ですし、私もその通りだと思います。
それだけ、第二言語で自分の気持ちをフルに表現し
かつそれを受け止めてもらう相手(しかも日本人ではない)まで用意するというのは並大抵のことではありません。
ここで9割の人は寂しさを紛らわせようと、日本の友達とネットで繋がろうとします。
今の時代、スマホ一台あれば世界のどこにいても日本の友達と話すことができます。
たまに話すのならともかく、人によってはそれこそ毎日のようにスカイプをしています。
これがいけません。
せっかく、海外留学という新天地に来たのにこれまでの友達と話すという時間がもったいないのです。
なにも絶交しろという話ではありません。
これまでと違う場所に来たのに、これまでと同じことをしていてどうする
と言いたいのです。
せっかくあなたは、大枚はたいて海外に留学生として来ています。
日本人を断つチャンスです。
これは大変です。
かなりの苦行です。
「日本人・日本語抜きで生活するのがこんなに大変なのか」と気付きます。
異国の地で、異国の言語で生き抜く力がつきます。
企業の採用担当好みの言葉を使えば、バイタリティーがつきます。
バイタリティーとは、自分の身一つで対処していく力のことなのです。
私はアメリカ留学の後半をミシシッピで過ごしました。
日本人どころか、アジア人すら珍しい地域です。
「自分の身の回りのことは全部自分で調べるしかない」と腹を括ることができます。
周りのレストランも、車も、買い物する場所も、全て自分で調べました。
これは日本人と群れていると一生できない経験です。
たまには、日本人と話してもいいです。
ですが、この時期に「独り」を経験しておくことは将来大きな強みとなります。
…筆者、透佳(スミカ)
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