海外留学における課外活動の最たるものに、ボランティアがあります。
英米圏の街であれば、どんな街であろうとボランティアの機会があります。
大学構内で開かれる様々なイベントに携わることを始め、学外の地域イベントの運営スタッフ、ファーマーズマーケットのお手伝い…
少し変わったところでいうと、神社です。
ハワイ・ホノルルのチャイナタウンの近くに、ハワイ出雲大社という場所があります。
私と何名かの同級生は、ここで一年弱ほどのボランティアを経験しました。
参拝者向けのものを準備したり、大社で働く方(つまり神主さんの方々)のための雑用をこなしたりしていました。
他人の役に立ったかどうかは一旦置いといて、これ自体が既に立派な「体験」です。
「ホノルルの中華街には出雲大社があって、その中でね…」なんて話は現地に行かなければ絶対にできません。
日本語でボランティアというと、「他人のためにご奉仕させていただくもの」というイメージがあります。
模範解答として、その答えは決して間違ってはいません。
ですが本音として、こういった課外活動は100%自分のために行うものです。
より厳密に言えば、自分の経歴として履歴書(resume)などに書くためです。
それを英米圏でも建前上、「ご奉仕させていただく」と言っているだけです。
これは私自身、ハワイとミシシッピの両方で現地の複数の学生から直接聞き出した話です。
彼ら・彼女らが異口同音に教えてくれたのは、
「大学の授業だけ頑張って、他の資格や経験・体験がないと『つまらない人間』だと思われる。だからこうして課外活動をする。せっかく時間があるのだから」
英米圏の学生は、日本人と比べて自己紹介や自己PRが得意であるとされています。
その理由は極めてシンプルであり、このように日頃からネタを仕込むことを意識して過ごしているからなのです。
実際、「勉強もできたし課外活動にも精を出しました」という学生には面白い人・魅力的な人の比率が極めて高いです。
せっかく海外留学をするのなら、堂々とあなた自身のために色々なことを全力で体験しに行きましょう。
…筆者、透佳(スミカ)
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