私は現在、学習塾で子供たち相手に英語を教えています。
今の子供たちがどう英語を勉強していて、
またどういったところで苦戦しているのかは一通り見てきています。
そこで一つ気づいたことが、
単語の勉強の仕方が根本的に間違っている生徒が少なくない
ということです。
playという単語があったとしましょう。
勉強ができない子というのは、
play, play, play, play, play…という風に、
- 特に隠して(そらで)書くこともなく
- 「〜をする」という日本語の意味も書かず(書いても1回)
- 面倒になったのか、書けば書くほど文字が汚くなっていく
という調子で「単語の勉強」をしています。
これでは全く、なにの意味もありません。
二個目以降のplayを書く際には、さっき隣に書いたplayをガン見しています。
スペルを覚えるどころか、ただの模写です。
私の仕事は、まず最低限これら3つをどうにかすることです。
- 単語を書く2つ目以降は、さっき書いた1つ目(1つ左隣)を隠しながら書く
- play「〜をする」play「〜をする」…と、英→日と日→英どちらも学ぶ
- 丁寧に書く(きれいでなくてもいいから丁寧に)
さて、本当の問題はここからです。
特にリスニングや英会話を考える場合、当たり前の話ですが
「play」と聞こえた際に「〜をする」と意味が瞬時に頭の中に浮かばなければアウトです。
海外留学でやるようなレベルのテストは英文を一度しか放送しません。
リアルの会話においても、基本一回で聴き取る必要があるのは先述の通りです。
それなのに、単語の正しい読み方(発音)と一緒に単語を学んでいる生徒が極めて少ないのです。
正直、これは現行の学校教育側の問題もあります。
教える側が発音記号を分かっていなかったりします。
それで生徒が理解できるはずがありません。
そこでお手軽な「カタカナルビ」に逃げても、ネイティブの発音の前では無意味です。
せっかく単語を勉強しているのに、聞き取れなかったら意味がありません。
英単語は必ず、正しい発音と一緒に勉強することです。
今時の教材であれば、発音記号なりネイティブの読み上げ音声なりはいくらでも手に入ります。
それを「面倒だから」と敬遠すると、後々それらがもっと面倒な目になって返ってきます。
…筆者、透佳(スミカ)
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