私たち日本人が日本で英語を学ぶ際、
相手の言っていることがよく分からなかったら、’Could you say that again?’と聞けばよい
と教わったことでしょう。
ところが海外留学に出ると、これがウソだと分かります。
日本語で考えればすぐに分かることです。
話す側が「もう一回言っていただけますか?」と言われるのは、ウザイのです。
文字通りその一回で済むならいいでしょう。
ですが、日本人はこの言葉を
「よく分からなくても、これを言えば大丈夫だから」
という伝家の宝刀かなにかのように捉えている節があります。
こういった魂胆は、ネイティブには全てバレています。
留学時代の私のとある同級生が、私にこう話してくれたことがありました。
「せめて、 ‘the homework?’ みたいに、聞き取れた固有名詞で聞き返してほしい。
『もう一回よろしいでしょうか?』って言われると、
いやお前今なに聞いてたんだよ、ってなる。言わないけどね」
特に海外留学の授業でのディスカッションなどになると、発言の嵐です。
「私はこう思う、なぜなら…」「私はこう考える、なぜなら…」「例えば…」
のような具体的議論がハイスピードでどんどん進んでいきます。
その中で、
「で、今なんとおっしゃいました?」
と全てを悪気なくぶったぎるとかなり迷惑がられます。
Could you~?は、「〜してくださいますか?」という意味です。
この上なく丁寧な言葉で「もう一回いいですか?」とやるのがまたウザイのです。
「もう一回言ってくれ」は、話の流れを全てぶったぎってしまうのです。
使うのは本当に最終手段のときのみです。
「じゃあ、一回で聞き取れなかったらどうすればいいんですか」という声が聞こえてきそうです。
私の答えはこうです。
一回で聞き取れるようになるまで、勉強しましょう。
…筆者、透佳(スミカ)
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