「ミシシッピは、ザリガニをボイルして食べるんですよ。これが割とイケるんです」
「留学先のグルメ」の話になった際の、私のお決まりのネタです。
海外留学に行った人に皆が聞いてみたい質問の一つは、「日頃いったい何を食べて生活しているか」ということです。
もちろん今の時代、ネットで調べようと思えば現地の情報はいくらでも調べることができます。
ですがその上で、「じゃあ実際はどうなのか」という話には興味津々です。
そこで仮に「ハンバーガーとかピザとかポテトフライとか肉料理とか、まあ皆がよく知ってるような『ザ・アメリカ』って感じだよ」という話をしても、
「お〜、やっぱりそうなんだね」とそれはそれで盛り上がります。
(ちなみに、ザリガニを食用にするのは本当の話です。エビやロブスターなどの甲殻類に近い味がします)
せっかく海外留学に行く以上、現地でしかできない生の体験をしてほしいという話を先程しました。
そのうち最も分かりやすいものが、現地のグルメやレストランなのです。
「現地のグルメ」といっても、無理にゲテモノに挑戦する必要はありません(それはそれで貴重な体験になりますが…)。
例えば手前味噌ですが、私が卒業した大学から車で15分ほど行った場所にとあるステーキ屋さんがあります。
築30年以上は確実にたっているであろう、ウエスタン風の木造の建家という店構えです。
あれを日本人一人(私)でドアを開けて入るのには、最初は少し勇気が要りました。
そしてこれだけの老舗なのに、椅子がなぜか全てパイプ椅子なのも奥深いです。
そちらの名物が、16オンス(1ポンド)特製リブアイステーキです。
私は肉料理が大好きで、日本でもアメリカでもそこそこ色んなものを食べてきました。
その中で、元々の塩こしょうだけ・ソース等一切なし(むしろ邪魔になる)で最初から最後まで美味しくいただける1ポンドステーキは私の知る限り世界でここだけです。
私は本当に美味しいものを食べる際は無言になるので、その店にいるときは終始無言になります(笑)。
そのステーキにサイドメニューが2つ(私は大抵ポテトサラダとコールスロー)・おかわり自由のソーダ(コーラなど)がついて、チップ込みで30ドル弱でしょうか。
日本では考えられないような値段です。
何度も通い詰めるうちに顔を覚えられたようで(日本人が珍しいというのももちろんあるのですが)、留学後半の訪問ではメニューすら渡されずテーブルについた瞬間に顔パスでオーダーができるようになりました。
…と、それを通じて現地の文化や風土に直にタップリ触れることができるのがグルメやレストランの魅力です。
たまの休みにこうしてお気に入りの場所を発掘しておくと、学業に向けて英気も養えます。
…筆者、透佳(スミカ)
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