海外留学は、基本的に田舎です。
英米圏は日本以上に、大学を思いっきり田舎に建てます。
「勉強しかすることないから、さあ思う存分集中してくれ」と言わんばかりです。
例えば日本でも有名なマサチューセッツ工科大学(MIT)は、ボストンの外れにあります。
最寄りの空港からも、結構な移動距離があります。
ロサンゼルスにあるカリフォルニア工科大学(カルテック)でさえ、「ロスにある」というにはちょっと厳しいはなれに校舎を構えています。
ちなみに私の卒業した南ミシシッピ大学も、大学から少し車を走らせるだけで「森」に突入します。
「広大な大学の敷地と、それ以外すぐ周囲にはほとんどなにもない」というのが海外留学における大学の立地です。
ちょっと電車やバスに乗れば街に遊びに行ける日本とは訳が違います。
さて、こうなると困るのは毎日の移動手段です。
「でも、大学構内の学生寮に入ってしまえばあとは寮と教室の往復生活だから大丈夫ですよね?」という指摘もある種正しいです。
問題なのは日常生活と課外活動です。
まずは飲み水をどうするかが大きな問題になります。
水道水は基本的に飲めないので、何かしら飲み水を用意する手段が必要になります。
頑張って浄水器を使ったり、大学構内の自販機で毎回買ったりして頑張っている学生もいますが、いずれ続かなくなります。
食べ物に関しても、「学期中ずっとカフェテリアです」では流石に飽きてしまう方も多いでしょう。
たまにはどこかに食べに行くことになります。
課外活動に関しても、開催地や集合場所まで自力で行く必要が出てきます。
電車やバスなどの公共交通手段が、いつでもどこでも都合よく走っているとは限りません。
また、海外でも同様に新型コロナウイルスが流行している以上電車やバスは多少なりともリスキーです。
そして特にインターンやワーキングホリデーを希望される方は、自力での遠距離移動手段が必須になります。
そもそも衣料用洗剤やティッシュなどの消耗品・日用品も、なくなったら自力で調達する必要があります。
このように、総じて「自分の車」を持っていないと日頃の行動が大きく制限されます。
よほどの場所に住まない限り、住む場所と大学の往復はどうにかなります。
ですがこのように、海外留学を支える日常のあれこれや課外活動に車は欠かせません。
それなりのお金と手間はかかりますが、ぜひ留学先で自分の車を持っておくことをおすすめします。
逆に言えば、「車が要らない」という理由で留学先を選んでしまうのも一つであるということです。
…筆者、透佳(スミカ)
コメント