ライティングというのは、つまるところロジックです。
「これはこうだからこう」「それがこうなるのはこうだから」と一つの論理を最初から最後まで繋げていくのがライティングです。
数学的に言えば、「A=Bで、B=Cだから、A=Cになる」という数式を手を替え品を替え延々と書いていくのがライティングです。
「ロジカルシンキングとは、要は同じことの繰り返しだ」という言葉もあります。
日本人は、このロジカルシンキングが苦手です。
様々な分析はあるでしょうが、その本質は一つです。
伝統的に、ロジカルシンキングなんて必要なかったのが日本という国なのです。
歴史を見ると、究極は「俺がこう思ったからこれが正しい」というのが日本です。
封建主義が根強く、「上の言うことは絶対」という考え方が長く続いたのです。
言うなれば、下の立場の人間を従わせるのに論理なんて必要なかったのです。
従わせるだけの力(正確には死の恐怖)があれば必要十分でした。
昔はこの考えで通用していましたが、現代では邪魔になります。
海外留学では尚更です。
「なぜなのか」を永遠に追求するのが、西洋哲学であり英米圏です。
それに対して東洋哲学は「最初から全てを悟っている存在」がいて、あとはそれに従うだけです。
この違いがある以上、日本人がロジックに弱いのは当然のことなのです。
だからこそ、ロジックの基本を身に付けておきましょう。
それがOREOという言葉です。
- O:Opinion(意見)
- R:Reason(それを支える理由や根拠)
- E:Example(Reasonを正当化・裏打ちする実例や実験結果)
- O:Opinion(「というわけで」と意見を繰り返す)
ロジックの基本となる流れの頭文字をとったものです。
他にも言い方は複数存在しますが、こういったものでまず大切なのは覚えやすさです。
そういった意味で「OREO」は誰でも一発で覚えられます。
すぐに覚えてすぐに使えることが一番大事です。
その上で、OREOのそれぞれの要素を「つまり」で繋ぎます。
- O:Opinion(意見)
→「つまり」こういうことです - R:Reason(それを支える理由や根拠)
→「つまり」こういうことです - E:Example(Reasonを正当化・裏打ちする実例や実験結果)
→「つまり」こういうことです - O:Opinion(「というわけで」と意見を繰り返す)
英語では、「That is」「In other words」「The point is」「It means that」などが「つまり」にあたります。
いわばクッキーのクリームの役割で、クッキー(話の流れ)同士をくっつけるのが「つまり」文章です。
ここまでやれば、「え、それってどういうことなの?」「論理的におかしい」と突っ込まれることはまずありません。
「同じことを繰り返す」というロジックの基本に忠実だからです。
このOREOをいつでもどこでも使いこなすことができれば、あなたは確実に「ロジカルシンキングが得意な人」という評価を受けることでしょう。
…筆者、透佳(スミカ)
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