海外留学では大量のリーディング課題が課されるというのは、先述の通りです。
一度やってみれば分かりますが、まず終わる量ではありません。
なんせ、ネイティブの学生でも全て読み通すのがタフな文量なのです。
ネイティブですらそう感じるのですから、ノンネイティブにとってはまさに地獄です。
ですが、どうにかして読み切らなければなりません。
そこで大切になるのが、全文読まないことです。
要は、重要なところだけを集中的に読むのです。
「ここだけは絶対に外してはならない」というところだけを読みます。
ヒューリスティック的な発想です。
かのハーバードMBAなどの一流大学は、その宿題の量も「一流」です。
どう考えても、一人では翌日までに絶対に終わらない量の宿題を出してきます。
そこで例えば、チームを組んで宿題の役割分担をして終わらせたりします。
こういった「大きな問題に対処する力」も見られているのです。
留学先の学校の先生も、生徒が授業前に完璧に読んでくることは期待していません。
もしそんなことができたら、学校の授業は不要です。
授業なしで全て読み通せ、理解できているということになるからです。
ある程度要点をつかんで読んできてもらった上で、
「あのページに書かれてた〇〇って、どういう意味?」
というのを話し合ったり解説したりするために授業があります。
リーディング課題における「要点」を見つけるためのヒントをいくつか紹介しましょう。
- 各章・チャプターの最初に書いてある「概要文」は絶対に全文読む
- 段落ごとに、一文目と最後の文は注意して読む(結論が書いてあることが多い)
- 読む前に勝負は決まっている(そのリーディングに関する予備知識を仕入れておく)
本当に全て読んでしまうと、一日で燃え尽きてしまいます。
そうならないためにも、重要なところだけを選び抜いて読む力を身に付けましょう。
…筆者、透佳(スミカ)
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