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Fall Term Comes at Southern Miss. I Guess I Am Japanese.

【OneListenOneSoul#4】「国際結婚」のリアル。アメリカ南部に繋がるディスティニー。—Mihoさん

time 2017/05/22

【OneListenOneSoul#4】「国際結婚」のリアル。アメリカ南部に繋がるディスティニー。—Mihoさん

 

どうも、こんにちはスミカ(Rick)です。
昨日のインタビュー、現在鋭意編集中です。
天候の都合でもう一晩シュリーブポートに滞在することになり
今は別のモーテルに移ってきています。
ここのWi-Fiは絶好調だぜ!!

 

さて、今回のインタビューと並行する形で
実は別のゲストと収録をしていました。
その方にはオンラインでご協力いただきました。
本当にありがとうございました

という訳で、今回のゲストはMihoさん。
ミシシッピ州・メリディアンに住まれている
日本人の主婦の方です。
数奇な「国際結婚」の経歴を持つ彼女に
そのリアルアメリカ南部での難しさを語って頂きました。

それでは、本編をどうぞ。

 

 

アメリカ南部にたどりついた
数奇な道をたどるディスティニー。

――今回はよろしくお願いします。
ではまず、日本在住からどのような過程で
国際結婚・出産まで至ったのか。

  高校卒業後にハワイの短大へ留学をし、無事卒業をした後に、いったん日本に帰国しました。日本では外資系の会社や、在日米軍基地で働いてきました。その時にアメリカ軍人の方と出会い結婚しましたが、彼の除隊・アメリカ帰国のタイミングで性格の不一致が原因で離婚を決意し、アメリカと日本との間で離婚手続きを開始しました。

  これがきっかけで、自分を再度見つめなおし、本当にやりたいことをこれからの人生でやっていこうと思い、やりたいことは出来る範囲で色々と挑戦しました。もともとアメリカ以外の国々の文化や宗教・食べ物や医療についても興味があったので、特に体に関すること――アーユルヴェーダ(インド・スリランカ発祥の伝統医療)や自然療法、セルフケアなどに関しては20代の時に資格勉強をし始めたこともあり、それらを追及するためにもスリランカを一年で二度ほど訪れました。スリランカ政府公認の医療施設にて、ドクターから直接指導を受けたりもしました。日本国内でも精油(エッセンシャルオイル。アロマとも参照され、アロマセラピーの基本となる要素)を学んだり、心理学系のセラピーを受けてみたり、セルフケア・ヨガなどを学び資格を取る日々でした。

  離婚の精神的ダメージはありましたが、好きなことを学ぶ時間の中で少しずつ自分を取り戻していた頃、スリランカに行く前に「現地の人にローカルの良い情報を聞いてみたいな」と思い、数年前にアカウントを作っていたコミュニティサイトのようなものを面白半分で開いてみました。そのアカウントを使ったことが全くなかったのですっかりその存在を忘れていましたが、そこで顔写真も出していない私へたくさんのメッセージが届いていました。その中で、あるアメリカンの男性と共通の話題で盛り上がり、メッセージをすればするほど共通点が多く鳥肌がたちました。私はそこで彼に離婚調停中のこともすべて話し、誰ともお付き合いをしばらくするつもりもなければ、結婚も今後しばらく考えていないことも伝えました。

  それから月日が流れる中でも、彼からは変わらず毎日連絡がきました。彼の大きな助けもあり、不安もあった離婚の書類も終わり、無事問題もなく円満に元夫と離婚となりました。その後もビデオチャットなどが続いていた彼は、そのコミュニティサイトで初めてメッセージをした日から既に「あなた(Mihoさん)と将来結婚し女の子を授かるはず。ビデオチャットや電話ではなくアメリカに直接あなたが来た時に、もう一度きちんとプロポーズするから、結婚してアメリカで暮らそう」と言われました。私も彼との間に女の子が授かるのがなぜか分かっていて、その女の子の名前も浮かんでいました。

  もちろん大好きなアメリカに行くのは楽しみでしたが、一度目の結婚・離婚でこりごりだったので。彼に実際に会ってみて、そのあとにどうしても行きたかったセドナ(米アリゾナ州の街。「ネイティブアメリカンの聖地」として知られる世界的なパワースポット)にも行き、(当初はそのまま)日本に帰国するつもりでした。もしアメリカ滞在中に彼の言う通りに正式にプロポーズをされたら、日本に帰ったうえで今後どうしようかを考えようと思っていました。そして実際にアメリカに彼に会いに行った時、プロポーズされ、そしてそのまま結婚・妊娠・出産とアメリカでビザの手続きをはじめ、結局日本へ帰国しなかったのですが。自分でもこの展開にびっくりです。もし、前の結婚生活の中での教訓がなければ日本に帰国していたと思います。子供はやはり女の子で、そのまま考えていた名前を付けました。

  初めての出産も夫と二人三脚でがんばりました。今いる所が治安のあまりよくない田舎で、そして日本からだと飛行機の乗り換えが心配だった事情もあり、親にも来てもらわずになんとか出産しました。初めてメッセージをやりとりしてから1年ほど後に実際にアメリカにて面会して結婚をし、今も困難なことは沢山ありますが、夫と娘と幸せに暮らしています。今では渡米してから1年と半年経ちました。ただいま二人目を妊娠中です。

 

日本人主婦として考える
アメリカ南部の「枷」。

――アメリカ南部で子育てをすること
「ならでは」の難しさはあるか。

  私が住んでいる場所は、あまりに田舎なのでアジアの食材を取り扱うお店が一件もありません。妊娠中のつわりの時期や、出産後に動かない体で食べたいものも作るのが困難でした。また、離乳食が始まってもアメリカの食材のみで調理しているので日本の育児書などに書いてあるものは作れないこともよくあります。ここで子供が成長するのであれば、日本の学校は一切無いので私が日本語を教えるしかありません。仕事をしようと思ってもまずここでは日本語を必要とされていないので就職も大変です。

  そして、南部では太りすぎな人が多く、糖尿病・高血圧に悩む方だらけであるだけあって不健康な食べ物・揚げ物やファーストフードであふれています。子供にも早いうちから激甘なお菓子から揚げ物をあげてしまっている家庭も多いので、そういった習慣からどう自分の子供を守るかが不安です。「Southern Hospitality(アメリカ南部独特の「人の温かさ」を参照する言葉として使われる)」と呼ばれる言葉に関しても、人のうわさ話が大好きなお節介な人々にしか思えなくなってきました。子供へのお節介もすさまじいです。南部の田舎はたまに訪れるくらいで丁度よいのだと思います。

――言語の壁が存在するアメリカ南部の
「嫁姑問題」とは、日本とはどのように異なるか。

  私はそんなに英語の壁がないので姑と言葉のせいで問題が起きたことはないのですが、彼女のお節介さ・南部の不健康な食生活の押し売りなどと色々な事が重なり、出産2か月前に関係を断ちました。例えば以前には、自分の目の届かないところで姑に子供がファーストフード店に連れまわされてしまうようなこともありました。当初は姑の家に住まわせていただいていたのですが、耐え切れずに知り合いも家族も夫しかいない中で物件を探し、引っ越しをしました。お腹の子を守るためにも必死でした。

  私の場合ですと、娘が生まれて違うアパートに引っ越した後でも毎日のように姑が家に押しかけ、電話もたびたびかかってきます。確かに孫を可愛がってくれるのはありがたいのですが、最近はその対応に夫を立てる形で私は何も言わずに我慢しています。たまに私が言いたいことをそのまま言ってしまうこともありますが、姑は自分に都合の悪い話は耳に入らないような人なので、それくらいがちょうど良いみたいです。日本でも聞いたことがあるような姑問題だと思いませんか?おそらく嫁姑問題はどの国だろうが、人種の違いはあっても根本は同じだと思います。

――これから『国際結婚』に興味のある方へアドバイスは。

       結婚は、元は他人であった二人が縁を繋ぎ、当事者だけでなくお互いの親・親戚までもが関わることになります。同じ国で育ち、同じ言葉を使っていても結婚生活は様々な困難があります。ましてや国際結婚となると、まずビザの手続きから始めなければなりません。誰かを愛し、それがたまたま海外の方だっただけだと思うので私は自分が何か特別なことをしたとは思ってはないですし、結婚する二人が本当に心から愛している間はどんな困難も試練も乗り越えられると思います。一つ一つ、大変なことを乗り越えたらそれが結婚生活への自信ともなります。

  ただ国際結婚となると、日本を離れた際は日本の家族と離れる覚悟をしないといけない現実があります。曖昧な気持ちで臨んでしまうと、海外留学もそうですが異国ではなかなかやっていくことが大変だと思います。その他にも沢山の覚悟を伴うこともあるかと思いますが、それでも異国へ飛び込んでいこうとしている方にはエールを送りたいです。国際離婚が多いのも納得ですし、特に日本にはアメリカ軍の基地があり、日本でアメリカ軍人と出会い結婚する人が多いと思います。私も一度目の結婚はアメリカ軍人とでしたし、米軍基地の中で働いていたので離婚率の高さについてはよく聞いていました。日本にいるアメリカ軍人と付き合い、結婚していざアメリカに行ったら英語の壁に当たり、文化も全て違うため鬱になってしまいストレスで挫折して帰国…となるケースも離婚の原因の一つとして聞いてきました。自国へ帰った夫は、日本にいた時のようには妻へ気を使えず、妻の変化にも気付かないことがあるようです。

  異国ではいろいろなことが違っていて当たり前です。うまく順応してどこでも生活を楽しめる方なら、自分の世界が広がるので国際結婚に向いている方にはオススメですが向き不向きはあると思います。ただ、国際結婚が不安で愛を諦め、後悔するのはさみしいことだなと思います。人生一度きりなので何でもチャレンジすることは素敵なことだと思います。ただ、自分を大切にし、身を守ることがまずは第一です。日本のように安全な国は少ないのも事実です。国際結婚で日本に住む方はお相手の方のケアが大切だと思います。グローバルな世界となりこれからも国際結婚が増えると思いますが、より多くの方に仲良く幸せな結婚生活を送っていただきたいと思います。

 

かつて人種差別が最も広がった場所。
アメリカ南部の「今」のリアル。

――現在のミシシッピ州・メリディアンでの生活において、
「人種差別」の歴史や現在の状況を実際に考えさせられたことは。

  夫はミシシッピの首都・ジャクソン出身ですが、彼の母親はメリディアンから少し離れた田舎町出身です。メリディアンの方と再婚し離婚をした後もそのまま住んでいるので、少々事情があり数年前からジャクソンを離れてメリディアンに母親と暮らしています。アメリカ南部(ディープサウス)はどこに行っても、南軍旗(南北戦争時に掲げられていた黒人奴隷賛成派=南軍のシンボル)が未だに掲げられている施設があるくらいです。場所によってはこの旗は差別のシンボルのようなものなので、中には民意を尊重して掲げるのを止めている所もありますが、私の居る地帯では至る所でこの旗を見ます。家の玄関先や車にこの旗のステッカーを張っている人が多く、この旗を見るたびに「未だに人種差別の思いを抱く人なんだな」と思いあまり良い気はしません。夫はアフリカンアメリカンなので、特にこの旗への嫌悪感は強いです。

  このメリディアンという場所、そしてこのあたり一帯は(その時代とは地域の場所の名前は少し変わっているとはいえ)人種差別をテーマとした奴隷時代のお話には必ずと言って良いほど出てくるエリアです。どれだけの黒人奴隷の方々が無残に虐待、殺され、家族は離れ離れにされ、女性はレイプされ、ひどい扱いを受けていたのか。歴史書に残る人数よりもはるかに多い方々が亡くなっているそうです。あまりに多くの人数の尊い命が奪われた場所だと聞いていますし、人種差別で殺された黒人の方々のかなりの割合の人がこのエリアで亡くなっているようです。

  今でもその時代を今に伝えるようなものが残っています。例えばここからショッピングモールなどがあるエリアを離れてさらに田舎の牧草地のようなところに行くと、白人家族が住む家が広大な牧草地の真ん中にポツンと建っている風景がまるで奴隷時代の映画を見ているかのように続きます。このような家に南軍旗が掲げられていたら、確実に(その時代に)奴隷を沢山使っていた白人のマスターの家です。未だにその子孫がそのままの意思を受け継いでいるのだろうなと思い、ぞっとしてしまいます。

  私は以前にニューヨークからジョージア州まで車で南下したことがあるのですが、南へ行けば行くほど黒人と白人の間に「境」があるなと思いました。まず南部では、黒人と白人が同じグループで買い物や食事をしていることをあまり見ません。特に田舎の地域では、それがはっきりしてきます。たまに様々な人種が混ざりあったグループがいるのですが、それは(南部ではない)他の州のナンバープレートをつけた車や、ミリタリー(アメリカ軍)の人たちであることがほとんどです。

  私個人の場合ですと、私と夫が一緒に歩いているところをじろじろと見られ、ひどいときは二度見・三度見されます。娘が生まれてからはミックスベイビー(ハーフ)ということで、珍しいようで多くの方がベビーカーをのぞいたり話しかけてきたりします。私は特別気にならないですが、夫は「いまだにこれだから南の田舎者は、、、」とイライラしています。首都のジャクソンでは、メリディアンほど人種差別で居心地が悪いことはなかったと話してくれています。

 

おわりに。

――最後に、これからの人生における個人的な目標を。

  まずはこのミシシッピ・メリディアン…というよりアメリカ南部から脱出して、日本人にも住みやすい州へ引っ越すことを目標にしています。日系のスーパーやレストラン・日本人学校などの私の日本語のスキルを有利に使える就職先があれば、尚更良いなと思います。そして子育てが落ち着いたら、もう一回自然療法などの勉強を本格的に再開してクリニックで働くか、自分の調合した薬草や自然療法の知識を必要とする方・所へ届けられればと思っています。

 

 

(聞き手・編集 スミカ(Rick))
(収録 2017年5月中旬)

今回のゲスト

Mihoさん
ミシシッピ州・メリディアン在住の専業主婦。
アメリカ人の夫とその間との一人の子供を持つ。
現在2人目を妊娠中で、南部の生活に悪戦苦闘中。

この度は、ご協力ありがとうございました。
この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

スミカ(Rick)

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