侍ジャパン勝利の裏で。「幻のHR」で思ったこと。

カレッジスポーツ

 

どうも、スミカです。
昨日に「明日の朝には間に合わせるわね」と言われた書類を
今日の朝にとりにいってみたら、
Morning(今日とは言ってない)」をかまされました。
どこまで食らいつく(?)つもりなんですかねえ…

 

さて、「侍ジャパン」こと野球日本代表のWBC開幕戦vsキューバ。
起きたら乱打戦になっててソワソワしましたが、
(時差の関係で、オリ平野炎上くらいのタイミングで起きました
11-6」と日本が見事勝利を収めました。

今回の日本代表はこれまでの強化試合で
打線はヒエヒエ、投手陣はボコボコという
なんとも不安にさせる結果で本番に入っていたので、
侍ジャパンのメンバーたちが打撃に投球に守備に、
期待どおり、ないし期待以上の活躍をしてくれてホッとしております。

日本時間今夜(19:00~)からはオーストラリア戦。
勝てばほぼ1次ラウンド突破が決まるこの一戦、
今夜も侍ジャパンの勝利を祈って応援したいですね。

 

 

 

さて。

そんな勝利のウラで、
東京ドームの現地ではとある事件が起こっていました。

 

 

日本でも朝が明け、もうだいぶ情報も出回っているでしょうから
かんたんに今回の一件をまとめると、

「フェンス際の大きな打球を、
『ホームランと判断される前』に手を伸ばして
取ってしまった観客の少年」

ということです。

そのプレイは、
結局2ベース(さっくり言うとホームランの半分)として判定されました。

 

ちなみになんでホームランボールを取ったことが問題なのかというと、
上にも書きましたが『ホームランと判断される前』の打球、
つまり競技の続行中に打球妨害してしまったのが問題なんですね。

 

そしてこの少年はその場で
現地から出されたようですが、
今非常に騒ぎになっている問題が。
一部のネット住民が
彼のTwitter等にアップされた情報をもとに
顔や名前などの個人情報を特定・拡散してしまった。
今、大半の人がこの事実を叩いているのも当然でしょう。

 

もちろん、今主に騒ぎになっている
その少年の名前やら住所やらの特定に関しては
それはそれでまた別の犯罪行為に繋がりかねないので
決して褒められたものではないですし
そんな人たちを擁護する気も無いですが、
僕もミシシッピからこの話題を追っている中で
一つ、非常に気ががりなことがありました。

 

今日は、それに関する記事となります。
スポーツビジネスを志して留学している、
一人の学生としての意見となります。

 

 

 

「たかが野球」、ではない。

今、この記事を書いている時点で
1番僕が驚いているのは、
今回のこの一件に関して
例の少年自身でも、野球関係者でも、一部のネット住民のことでもなく、
「たかが野球の一試合のことだけ」「たかが野球でバカじゃねえの」と
野球そのものを叩いている人達が存在していることです。
スポーツの道をアメリカで志す者、
そして何よりスポーツが好きな者として
スポーツ自身をバカにしては欲しくないです。
なので今回は、
「されどスポーツ」たる理由を書いていこうかと思います。

 

 

 

スポーツって、宗教です。

 

特にアメリカに来たあと、僕が体で感じていることです。

スポーツ観戦を続けていると、
それを見る観客たちのこんな様子に気が付きます。
僕の場合は特にカレッジスポーツですね

 

  • 目の前で繰り広げられる、
    一流のパフォーマンスを魅せるプロの集団に陶酔する。
  • その一つひとつのプレイに熱狂し、
    涙し、歓びをひしひしと感じる。
  • 日々の生活をそのために投げ打っているがため、
    叩くときは容赦なく叩くし、喜ぶときは一緒に喜ぶ。
  • 日頃からファンであることを誇りに思い、
    同胞と集い、仲間を集める。

 

 

どうですか。
こうやって見てみると、まんまスポーツって宗教なんですよ。
もとはその道の知り合いの方から聞いた意見ですが

それに、今僕もこうしてミシシッピ・USMに来ていると
ひしひしと感じることなんですが、
アメリカにおけるスポーツの場合は
カレッジスポーツですら日本のそれとは比較になりません。

 

  • ゲームが始まる前に流れる国歌で立ち上がり、
    胸に手を合わせて合唱
  • 味方のプレイ時・得点時には
    老若男女関係なく歓声・奇声の応酬
  • 敵のプレイ時やファウルのときは、
    会話できなくなるくらいのブーイング
  • 逆転や勝ち越し、そして勝利でも収めようものなら
    スタジアム全体で立ち上がってお祭り騒ぎ

 

これら上に挙げたこと、本当に全て経験してきたので、
初めて行ったときは
ホントに何かの新興宗教の集まりかと思ってしまいました。
これでアメフトとか死人が出そう

 

学校に対する母校愛、チームや生来の歴史や伝統に対する誇り
そして「絶対に勝つ」という執念・オーラ
そこらじゅうから溢れ出してくるのが
スポーツが行われる「スタジアム」という場所であり、
そこに本気で命を懸ける人が世界中に数多くいるのです。

 

 

 

スポーツって、「お金の生る木」です。

これは最初に僕の言ったコメントではないんですが、
とある知り合いの方が
「スポーツ」という言葉をさして
このような表現をされていました。

 

莫大なお金が動きます。

だから人が集まります、戦います、育ちます。

勝つ人もいれば、落ちていく人もいます。

 

そう、この「金の生る木」を目指してね…という具合です。

軽く調べてみると、
アメリカのスポーツ市場の全体の規模は
日本円換算でおおよそ73.5兆円と予測されています。
日本の国家予算の76%ってうっそだろおい。

(出典:Forbesの記事・および日本財務省

 

そして野球の場合は、
日本のプロ野球でも一年で数億円
アメリカになると何十億円何百億円という大金が
個人単位で次々と飛び交っていく世界です。
当然、全て合わせればとんでもない額になります。

それだけの大金を動かすのですから
管理する側(マネジメント)も大変重要ですし、
ここが僕の目指している道の一つでもあります。

 

たしかに今回のWBCは
お金を稼ぐことが主な目的ではないですが、
(賞金は出ることには出るらしいが)
このような国際大会で活躍すれば、
メジャーの球団の目に留まることがあります。

日本などの強豪国になると
むしろケガ予防のために出場回避なんて手段もあるのですが、
南米やオリエントなどの野球新興国の選手たちにとっては
良い契約・つまりはお金を稼ぐ大きなチャンスなんですね。

 

 

 

スポーツって、真剣勝負です。

上でカレッジスポーツに触れたときにも書きましたが、
スポーツという場所は
「身体能力を極限まで高めた者たちが、
個人・チーム・または国の威信と誇りをかけて戦う」
という
アスリートたちの努力の結晶によって成り立っています。
そしてファンたちは、
その「非日常」を極上のエンターテイメントとして求めています。
だからこそ、スポーツは古代から現代に至るまで
様々に形を変えて繁栄を続けてきているのです。

 

そのためにも常日頃から
アスリートは結果を残すための努力を続けていますし、
そして本当にスポーツを愛しているファンは、
スタジアムを始めとした環境やアスリートたちはもちろん、
あらゆる要素をリスペクトし、投資をした上でスポーツを観戦しています。
そこには人々の夢があり、目的があり、市場があり、
もっと広げれば人生そのものをスポーツに捧げている人もいます。

 

これは単純でして、
皆が求めているのはこの真剣勝負の機会であり、
だからこそ余計な邪魔はしてほしくない。

あの少年が叩かれているのも、そこが主な理由です。
結果的に、国際大会という大舞台の一戦に
水をさすことになってしまった。

 

プロ同士の「真剣勝負」が
目の前で手に汗握って見れるのが
スポーツというコンテンツであり、
今回である野球なのです。

 

 

 

まとめ。

たしかに、
「スポーツなんか興味ねえよw」「日頃全く見ないし、」
という人たちが居ることも理解していますし、
今回のWBCや2020年のオリンピックのような
大きなスポーツの行事があろうとも、
別に興味・関心がない方も大勢いるでしょう。

 

しかし、
今アメリカというその道の最先端で
留学をしている身から言わせてください。

 

「されどスポーツ」、なのです。

 

 

無理に一言でまとめると、

「スポーツとは、お金の生るリアルガチ宗教である」

これが、「されどスポーツ」たる理由です。

まとめすぎたかな?

 

 

 

最後に、この言葉を。

 

アメリカ留学を続けていても度々痛感すること。

無知や間違いは案外たいしたことじゃなかったりするんですが、
誤った解釈を直さないこと・広めることって、人間として悪ですよ。

 

 

それでは、今日はこんな所で。

 

スミカ(Rick)
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