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Fall Term Comes at Southern Miss. I Guess I Am Japanese.

実は「プロアスリート養成機関」じゃない? 世界有数のスポーツ施設「IMGアカデミー」の知られざるリアル9選

time 2017/07/07

実は「プロアスリート養成機関」じゃない? 世界有数のスポーツ施設「IMGアカデミー」の知られざるリアル9選

 

どうも、こんにちはスミカ(Rick)です。
先日、タラハシーから無事にタンパに入りました。
フロリダ州内でも特にスポーツが盛んな地域の一つであり、
また今回のテーマである「現地在住日本人」も
本企画でお会いする人数は僅かながら、
奮闘している地域でもあります。
7日にしてやっと企画のメインが始まる模様

 

さて、今回なんですが
大学論文の学術リサーチの一環として、
フロリダ州ブレーデントンに位置する
世界有数のジュニアスポーツ施設である
IMGアカデミーを訪れました。
日本では、テニスの錦織圭選手がここを卒業したという事で
一気に有名になった施設でもありますね。

そして思った事なのですが、
世間やネットで広く言われる
いわゆる「プロアスリート養成機関」のイメージと
現地で実際に視察したIMGアカデミーとでは
いくつもの大きな違いがありました。

イメージの一人歩きはともかくとして、
IMGアカデミーというスポーツ機関に対して
特に日本では大きな誤解があるのも事実です。
今回の記事では、

フロリダ州・世界有数の
ジュニアスポーツ施設「IMGアカデミー」!

実際に行って初めて分かった、
皆が知らなかったこんなリアル9選

こちらのリサーチを、
IMGアカデミーで働く田丸さんのご協力のもとでまとめました。
一流アスリートを輩出する機関の知られざる一面を
ぜひご覧いただければ筆者として嬉しいです。

 

 

1.「プロアスリート養成機関」、ではない

IMGアカデミーというと
「プロアスリート養成機関」というイメージが非常に強く
スポーツのみに注力している様に思われがちですが、
その基本的な考え方(実態)は大きく異なります

第一の目的は、「教育機関」としての活動にあります。

実は、IMGアカデミーに所属するアスリートのうち
大学に進学する生徒の割合はなんと95%を超えます。
日本の大学のような「スポーツ推薦」とは違い、
アメリカの大学では一定の学業成績を収めていないと
部活動や大会に参加・出場できないという規定があるので、
ここのジュニアたちは勉強にもかなり力を入れています。

IMGアカデミーが持つアカデミックセンターには、
生徒たちの将来の進路相談や大学進学の斡旋を行う
アカデミック・アドバイザー5名常駐しています。

そのため、アカデミーを卒業した後の大学の専攻や環境・
アスリートとしてスポーツを続ける場合の
所属する大学チームのレベルや個性など
必要な情報を十分に得たうえで
将来の道を考えることが出来ます。

 

2.コートに居ない時間の方が長い

1でも紹介しましたが、
IMGアカデミーは決して
「スポーツのみに注力する場所」ではありません。
時間の配分で言えば
むしろ競技そのものをしている時間は一日数時間ほどです。

では他に何をしているのか、という事なんですが
以下のようなプログラムに参加するとのことです。

  • 大学進学等の進路に向けての勉強
  • フィジカル・メンタルのトレーニング
  • ケガ予防や対策のためのトリートメント施設利用
  • アスリートに留まらず
    社会のリーダーになるためのセッション

IMGアカデミーの教育理念として
将来の社会のリーダーを育てる」という考えがあります。
だからこそ、フィールドやコートの外に出たとしても
このアカデミーでの経験が存分に生かせるような
人格形成のプログラムが豊富に提供されています。

中学・高校という心身共に大きく成長する時期において
様々な面からのサポートを受けられる
IMGアカデミーだからこそ
これだけの支持と名声を得ている…と
現地視察で筆者は感じました。

 

3.フィールドの芝は、全て天然

  • テニス
  • 野球
  • バスケットボール
  • ゴルフ
  • サッカー
  • アメリカンフットボール
  • ラクロス
  • 陸上競技

IMGアカデミーは
1978年にテニスアカデミーとして設立されましたが
その発足以降発展を続け、現在では
これだけの種類のスポーツを扱っています。
室内のジムをコートとして使用するバスケを除けば、
全てのスポーツが屋外で行われています。

そして、なんとそのフィールドやゴルフレンジは
全てが天然芝になっているのです。

およそ東京ドーム50個分を誇る敷地内には
16面のサッカーフィールドの他にも
ラクロスやアメフト・野球のフィールド、
IMGアカデミーが独自に所有・管理している
ゴルフの18コースも完備していますが、
人工芝は一切使用していません

確かにここフロリダは一年を通じて温暖な気候ですが、
これだけの莫大な広さのフィールドで
天然芝のコンディションを維持するとなると
莫大な人員設備、そしてなにより時間を要します。

それだけに、コストや管理の面で
遥かに手軽である人工芝ではなく、
より実践的な練習を積むことが出来かつ足腰への負担の少ない
天然芝を一貫して使用するIMGアカデミーに
その本気度を見ることが出来ました。

 

4.動体視力のトレーニングは意味がない!?

IMGアカデミーが取り入れている
アスリート向けのトレーニングの一つに
「ダイナボード」と呼ばれるマシンを使ったものがあります。

こちら、赤く点滅するボタンを素早く触るという動きから
動体視力のトレーニングだと思われることが多いのですが、
その理解だけでは十分ではありません

「見る」「考える」「動く」という
この3つが揃うことが大切とのこと。
実際のスポーツにおけるボールや相手、
フィールド全体のポジショニングなどを見て
状況を理解し、素早く的確に動くことで
パフォーマンスとして発揮することに狙いがあります。

「ヴィジョントレーニングと呼ばれるものですが、
見ることだけを鍛えてもあまり意味はない
と今回の訪問でご指摘いただく場面もありました。

 

5.筋トレだけではなく、
筋肉の「使い方」の練習をしている。

スポーツにおける筋力トレーニングに関しては
もちろんIMGアカデミーも取り入れていて、
プロ並みの(ないしそれを超える)規模に加え
最先端の器具専門のスタッフを揃えるジムがあります。

しかし、IMGアカデミーは
筋力トレーニング「だけ」では十分ではないと考えていて、
ジュニアアスリートはさらに「あること」をします。

スピード/ムーヴメント・トレーニング」と
呼ばれるもので、
筋力トレーニングで鍛えた筋肉を活かして
競技場での動作のスピードアジリティ
鍛える・発達させるものです。

いくら筋力自体を上げても、
それを生かす速さや技術がないと
実戦において「使える」身体にはなりません。
そのための筋肉を「慣らす」ためのステップなのですね。

日本でもフィジカル系のトレーニングは普及してきていますが、
本当に「使える」身体にするには
まだまだ足りないのが現状ではないでしょうか。

 

6.いつでも入れる
ヘルスサービス施設を内部に持っている。

育ち盛りのジュニアアスリートの宿命として、
どうしてもケガ病気に見舞われることが多いのは事実です。

アスレティックトレーナーやフィジカルセラピストといった
スポーツ競技におけるケガ予防やリハビリの体制も
IMGアカデミーはもちろん完備しているのですが、
病気に関しても万全のケアを誇っています。

IMGアカデミーの中心に位置する
キャンパスセンターの中には診療室があります。
風邪や頭痛などといった一般的な病気に
いつでも素早く対応出来るように、
なんと24時間・土日も営業でナースが常駐しています。
平日は医者もこの場所に診療に訪れるので、
日頃のジュニアたちの生活も安心ですね。

 

7.IMGアカデミーのスポンサーは
ただの「広告契約」ではない

現在、IMGアカデミーの大きなスポンサーとしては
ゲータレードアンダーアーマーの2社があります。
筆者が興味深いと感じたのは、
単に資金提供を行う一般的なスポンサーシップと
このIMGアカデミーのスポンサーシップには違いがあることです。

IMGアカデミー内に存在する
「Performance and Sports Science Center」には
ゲータレードやアンダーアーマーの研究オフィスが設置してあり、
IMGアカデミーの生徒たちは飲料や用具の提供を受ける代わりに
被験体という形で研究所の臨床実験に協力しています。

例えばゲータレードが持つ研究所の場合は
水分や栄養補給とパフォーマンスの関係性を研究しており、
生徒には実験から得られたデータをシェアすることで
実際の試合や練習にも生かすような関係性を結んでいます。
そういう意味では、スポンサーと言うよりは
サプライヤー(Supplyer)と呼ぶ方がふさわしいかもしれません。

 

8.スタッフは「全員」プロフェッショナル。

今回のIMGアカデミー訪問で
筆者が個人的に一番驚いたことは、
これかもしれません。

それぞれのスポーツのコーチやトレーナーはもちろん、
身体・精神(メンタル)を分野に特化したスタッフや
日々の食事面をサポートする栄養士、
学習面を管理するスタッフまで
IMGアカデミーのスタッフは
皆が一流の実力や資格・実績を持っています。

つまり、スポーツの教育機関として
必要となる分野で全て専門のスタッフを雇っています
日本でこれだけの専門的な知識や施設を利用するとなると、
それぞれの権威の元を訪れたり
自分自身で勉強をしたりする必要が出てきます。

それらが全て一か所に集まっているIMGアカデミーは
世界中を見ても中々存在しない施設で、
アカデミーを卒業後プロになった選手も
定期的に利用し続けているという話も
とても納得がいきます。

 

9.プロとアマの練習場所が同じ

ここIMGアカデミーは
かつてジュニアとして所属し、
現在はプロとして活躍する選手も
練習に訪れる施設として知られています。

これに関して、
実際に筆者がテニスコートに立ち寄った際に
大きく驚いたことがあります。

たまに訪れる、いわば「VIP」の人たちのために
専用のコートがあるものだと思っていたのですが、
彼らプロの選手たちは
ジュニアが使っているところと全く同じ場所で練習します。
つまり、子どもたちから見れば「憧れ」の選手たちと
すぐ隣でスポーツが出来るチャンスがあります。

ですが、IMGアカデミーに所属するジュニアは
彼らプロを「憧れ」の目で見ている…わけではありません

かのテニスの錦織圭選手も、
たとえばフェデラー選手のようなトップを
憧れの対象ではなく倒すべき同じステージにいる、
と意識が変わってから
トップ10の中で結果を出すようになったと言います。

IMGアカデミーの生徒も、
彼らプロの選手を憧れと思うのではなく
自分が同じ環境にいるんだ」という意識が芽生えるので、
どんどん成長できるというわけです。

 

 

まとめ
IMGアカデミー「知られざる」リアル

  1. 95%の大学進学率を誇る「教育機関」である
  2. フィールドやコートに居ない時間」の方が長く、より大切
  3. フィールドは全て天然芝を使用、広大な土地を管理している
  4. 大事なのは動体視力ではなく「その先」の実践にある
  5. 筋トレをして終わり、ではなく筋肉の「使い方」も教える
  6. ケガだけでなく、病気にも24時間対応出来る
  7. 臨床実験と被験体」という関係のスポンサーシップ
  8. スタッフは全員一流の能力と資格・実績を持っている
  9. プロの選手を「越える目標」として同じ場所で練習出来る

世界有数のスポーツ施設である
IMGアカデミーの、知られざる一面。

アスリートやスポーツという範疇を超えた
社会のリーダーを育てる人間形成」を行っているこの場所で
筆者個人の大学リサーチにおいても
いくつもの独特かつ新しい視点が見えてきました。

 

ではでは、今回はこんなところで。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
そしてこの場を借りてという形にはなりますが、
今回の学術リサーチにご協力いただいた
IMGアカデミーの田丸さんに改めてお礼申し上げます。

スミカ(Rick)
⇒プロフィールはこちら⇐

 

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